検察審査会

検察審査会裁判員、いずれも呼ばれたこともそれらしい通知が来たこともありません。検察審査会の動向が大きくあつかわれるようになったのはおそらく強制力(2009年の改定)を持つようになったからで、古くは甲山のように冤罪を生んでしまった例もあれば、さらに古くは丸正事件のように「真犯人」告発騒動に発展して反響を呼んだ例もあるものの、それらは不起訴不当後に展開された話であって、不起訴不当自体のニュースバリューは低く、全国紙だと地方版にちょこっと掲載される程度でした。きょうは政権の根幹を揺るがすような扱いになっていて、私はもはやその是非を論ずる知識を持たないのですが、その対比に驚いたのでした。このような扱われ方が常態化すると「一般常識の反映」という本来の趣旨が必要以上に肥大化、政治や社会に影響力を持つようになり、無力感から法曹の知的地盤低下を招くのではないかと、裁判員制度ともに個人的には懸念しています。(一方で「おかあさんのこづかい」なら許されるというのも「一般常識」の1つの側面なのでしょうか・・)