一億総受動評論家

私とてわが国の米軍基地の縮小、撤廃をずっと望んでいたので、結果として戦後近代史の針が進まなかったことに大きな失望は感じています。それだけで辞任は必至だと思いました。でも仕事さえできれば、上から目線だろうが親指立てようがどうでも良いことです。総理辞任会見で「国民が聞く耳を持たなくなった」という発言、会見のそこだけ切り取って批判されているようです。そしてそれさえマスコミで作り上げた現象にすぎず茶化されて忘れ去られます。私はむしろ、一部の台詞、一部の結果だけ聞いて受動的に批評することにすっかり慣れきってしまっていることこそ、わが国民にとって危機的な状況だと考えています。国民ひとりひとり、自分が望む理想的な社会とは何なのか、そのために自分がすべきことは何か、人生一貫して考え続けないといけないのではないでしょうか。去る指導者から教訓を汲み取って先々に生かしていくために、「国民が聞く耳を持たなくなった」は考えない国民への警鐘と受け止めておこうと思います。
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