公開講演会「侯徳榜と中国化学工業の発展」

東京大学社会科学研究所東アジア経済史研究会は中国近現代の経済社会を支えた化学・電力・セメント・機械に関する研究活動をしておりますが,この度,中国化学工業史研究の第一人者である陳?文先生を中国から招聘することになりました。つきましては,この機会を利用して,日本化学工業協会および日本ソーダ工業会と共同で,下記の通り,中国化学工業発展の歴史に関する公開講演会を開催します。侯徳榜は中国化学工業の育ての親として中華民国や計画経済時代に大きな役割を果たしましたが,同時に,いわゆる侯氏ソーダ法(塩安ソーダ法)開発者でもあり,世界的な名声を得た中国の化学者です。中国化学工業に関心を持たれる皆さまのご来席をお待ちしております。
なお,陳先生は1937年上海に生まれ,北京大学で化学を専攻されました。卒業後は侯徳榜が研究の本拠地とした大連の化工研究設計院で研究活動に従事し,1997年定年退職されました。陳先生は侯徳榜に関しては特に多くの著作があり,退職後も中国化学工業史に関する活発な執筆活動をされています。ご参考までに陳先生の主著を下記に入れました。

1)日時:2011年3月1日(火曜)15‐17時
15:00 田島俊雄東京大学社会科学研究所教授挨拶
15:10 西出徹雄日本化学工業協会専務理事挨拶
15:20 久保田宏東京工業大学名誉教授挨拶
15:30 陳?文先生講演
16:30 質疑応答
17:00 終了
2)場所:鉄鋼会館811号室
(東京都中央区日本橋茅場町3-2-10;電話0120-404855)
3)陳先生主著:
『侯徳榜』河北教育出版社、2001年(李祉川と共著)
『范旭東』大連出版社、2003年
『中国近代化学工業史(1860〜1949)』化学工業出版社、2006年
http://homepage3.nifty.com/kamakurakoka/