《駱駝の祥子》上映のお知らせ(現代中国映画上映会から)

次回の定期上映会は、6月11日(土)に、北京をこよなく愛した文豪・老舎の原作小説を映画化した劇映画《駱駝の祥子》を上映します。本作は、今や中国映画界を代表する俳優となった張豊毅のデビュー作です。制作から30年近くとなる旧作ですが、中国映画史に残る伝説の名作です。
上映会場は文京シビックセンターの2階にあるシビックホール(小ホール)です。皆様のご来場をお待ち申し上げております。現代中国映画上映会
★★★第467回現代中国映画上映会(定期上映会)★★★
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●上映作品:劇映画《駱駝の祥子》
       1982年 北京電影制片厂 制作
       16mm/カラー/シネマスコープ/117分/日本語字幕スーパー
       原題◎駱駝祥子(Rickshaw Boy)
       原作◎老舎(ラオ・ショー)『駱駝祥子』(1936年発表)
       監督◎凌子風(リン・ヅフォン)
       脚本◎凌子風(リン・ヅフォン)
       撮影◎呉生漢(ウー・シェンハン)、梁子勇(リァン・ヅーヨン)
       美術◎兪冀如(ユィ・ヂールー)
       音楽◎瞿希賢(チュイ・シーシェン)
       録音◎王澤民(ワン・ヅォミン)
       主演◎張豊毅(ヂャン・フォンイー)、斯琴高娃(スーチンガオワ)
          殷新(イン・シン)、顔彼徳(イェン・ビードゥ)
          李唐(リー・タン)、李翔(リー・シァン)
          韓焱(ハン・イェン)
●上映日時:6月11日(土) 午後6:55上映開始(開場は6:35)
●上映会場:文京シビックホール(小ホール)
          (文京区役所がある文京シビックセンター2F)
       東京メトロ丸ノ内線南北線 後楽園駅 直結
       都営地下鉄三田線大江戸線 春日駅 直結
●会 場 費:1200円(会員)、1600円(非会員)
●入 会 金:600円(一般会員、同時入会可、有効期間1年)
北京郊外の田舎で駱駝の世話をしていた祥子(シャンツ)。北京の街に出てきた彼は“駱駝の祥子”と呼ばれることになった。
民国初期の北京の街で人力車夫として一生懸命働いた彼は、金を貯めて自分の人力車を買い、ついに親方の娘と結婚することができた。しかし、幸せもつかの間。妻は出産時に子供と共に死んでしまった。葬儀の後に残ったのは簡単に返せない借金だけだった。
自分の人力車は借金返済のため売り払い、人から日銭を払って人力車を借りて営業を続けたが、生活は苦しくなるばかり。祥子はいつまでたってもはい上がれないまま、人が人を食う世界に呑み込まれてしまうのだった…。
主人公の祥子を演じる張豊毅は、《レッドクリフ》や《始皇帝暗殺》などで非常に有名な実力派俳優だが、本作がデビュー作である。北京をこよなく愛し、北京を舞台にした『茶館』などの作品を数多く発表した老舎の非常に有名な原作(1936年発表)を完全映画化した名作。制作から30年近く経過した作品ではあるが、中国映画史に残る伝説の名作となっている。スチール写真
※上映会場で中国語台本『駱駝祥子 電影的設計、施工和完成図譜』(1984年、上海文藝出版社、1490円)の販売がございます。古本としての入手も困難で、ある古書店では2625円の価格がつけられている書籍です。電影文学劇本、分鏡頭劇本、拍攝完成台本の3つが収録されている貴重なものです。
※《駱駝祥子》の中国製DVD(1800円)も会場販売がございます。中国語と英語の字幕が ON/OFF できるものです。在庫は1個だけです。
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