世界遺産 杭州西湖(ARA CHINA様より)

杭州西湖
世界遺産登録日:2011年
遺産種別:文化遺産
遺産所在地:浙江省
杭州西湖文化景観は、浙江省杭州市に位置し、西湖の自然山水、「三面雲山一面城」という城と湖の空間配置、「両堤三島」の景観、「西湖十景」の景観、西湖の文化史跡、西湖の特色ある植物の六大要素からなり、総面積は3322万平方メートルです。
西湖の自然山水 西湖は楕円形をしていて、穏やかな湖水は堰、島、橋、塔、寺、園林に繋がっています。また、観光地では古木も多く茂っています。
「三面雲山一面城」の空間配置 山々は北、西、南、三方の面で西湖を囲み、馬の蹄のようです。東にある悠久なる歴史を持つ杭州は、湖に沿って建てられています。
「両堤三島」の景観 両堤は白堤、蘇堤で、三島は小瀛洲、湖心亭、阮公[土敦]三つの島です。白堤、蘇堤は、それぞれ中国で有名な文人の蘇東坡、白居易により築かれたものです。
西湖十景
蘇堤春暁:枝垂れ柳、桃の木が堰に沿って植えられて、春になると、新緑が眩いです。曲苑風荷:蓮観賞をテーマとする観光スポットで、各種類の蓮が満開すると、とても綺麗です
平湖秋月:月夜の西湖観賞が最高です
断橋残雪:雪が少し溶けると橋が現れ、長い鎖が中断したように見えます。
柳浪聞鴬:一面の柳が風でなびき、柳の波のようです。またコウライウグイスの鳴き声が美しくこの名が付けられました。
花港観魚:いろいろな品種の魚がたくさんいます。
雷峰夕照:雷峰塔は夕照山にあり、日暮れになると、塔が湖に映って、人を魅了します。
双峰插云:南高峰、北高峰があります。曇りと霧の日は、峰が隠れますが、頂上にある塔ははっきり見えて、雲に差し込んで見えます。
南屏晩鍾:日暮れになると、南屏山の麓にある浄慈寺では鐘をならします。その音は、山にこだまします。
三潭印月:有名な水上園林景観です。夜に島で月、塔、湖を観賞するのが最高です。
西湖の文化史跡 歴史的な影響で西湖の周りは多くの寺、仏塔、道観、城門遺跡、行宮が点在しています。これらの遺跡は仏教文化儒家文化、道教文化の発展の産物です。
西湖の特色ある植物 春の桃花、夏の蓮、秋の木犀、冬の梅、四季ぞれぞれの花が満開、美しいです。また、湖畔にある桃の木、柳が交互になっています。湖の西にある龍井茶園は、茶文化の伝承地としても名高いです。