洛陽2001年5月2日

お腹を空かせたまま、僕らは少林寺へ歩いた。駐車場から2kmぐらいあるのだが、寺ま
での道は門前町のようになっていて、色々なお店が立ち並び、いくつかの武術学校も
あった。学校にはかなりの数の子供たちが通っていてびっくりした。あちこちでクリク
リ頭の子供たちがキビキビと稽古に励んでいる。中国の子供(特に男の子)は一人っ子
で甘やかされているせいか、ぽっちゃりしていて愚鈍な感じの子供が多いが、ここの子
供たちは別の国の子供のようだった。
ようやく少林寺に到着した。もう4時になっていた。洛陽駅を出発したのが9時45分だ
から、6時間もかかってしまった。少林寺は人であふれかえっていた。こんなに中国人
に人気があるとは思っていなかった。逆に日本人の姿が全然なかった。こういうところ
には日本人観光客がドッときているのかと思ったのに。
少林寺は普通のお寺だが、とにかく人が多く、僕が今までに行ったどの観光地よりも人
口密度は高かった。境内のあちこちに、おそらく槿だと思うのだが花が咲いていて香り
が充満していた。人がいなかったら、趣があってとてもよいお寺だと思う。どこかでお
坊さんたちの演武でもみられるのかな?と期待したが、そういうものは見られなかっ
た。でもゴミ箱の柄が、パンダの功夫だった。ちょっと少林寺っぽい?
一通り、境内を見学した後、今度は塔林へいった。少林寺の歴代のお坊さんのお墓が字
の如く林立しているところである。でもこれが全部お墓だと思うとちょっと気持ちが悪
い。こういう風景は東南アジアで見られるかな、とも思った。
結局この2ヶ所を見ただけで、ツアーは終わってしまったようだった。結局、6時間か
けて少林寺に来たわりには、見学時間は2時間程度だった。帰りは駐車場までの2?3
kmを歩いて戻ることになった。途中の門前町で、U同学とM同学は僧衣を購入してい
た。
帰りのバスはみんな眠っていた。どこにも止まらないで洛陽の街に戻ってきたので、2
時間程度で着いた。こんなに早くこられるのなら、もっとゆっくり少林寺を見学した
かったなと思う。
ホテルに戻ってから、同じ建物の中にある食堂へ行った。そこで洛陽名物の「水席料
理」をたべた。ガイドブックにも書いてあるし、街中にも看板があるのだが、いったい
どういう料理なのか想像もつかない。せっかく洛陽に来たのだからとたのんでみると、
どれも煮込みスープっぽい料理だった。味も薄くてあまり美味しくなかった。普通の料
理の方がよっぽど美味しかった。特にネギが美味い!洛陽の名物はネギ?

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