翻弄される人々

学生の時、竹橋のM新聞社で悪文の矯正をすべく作文の勉強をしていました。習っていた先生はベテラン記者です。作文はもちろんこの世界のよしなしごとを教えてくれました。沖縄返還密約事件(外務省機密漏えい事件)について話してくれた内容は月日もたち忘却していますが(すみません)、苦々しい表情だったことは覚えています。
この事件は私の幼少のころで記憶にありませんが、国会質問でニュースソースを白日の下にさらしてしまった社会党若手Y議員(私が大学1年のときクラスの2名の友人がY議員を知事にする運動にのめりこんでいました。私もつきあいで時節手伝っていたことがあります。彼らはその後大学に来なくなりました)と、事件でM新聞のN記者を起訴、N記者のニュースソースとの微妙な関係を俗っぽく表現して世論を味方につけたS検事は、数年前、同じ党派に属していました。Y氏はいまでも議長におさまっていますね。
Y氏(当時道知事)がもとで大学をやめてしまった友人はいまどうしているのか知りません。
ドラマ「運命の人」。主人公には感情移入できませんが、ドラマは結構感情移入してみています。と同時に、ふりかざす大義に翻弄された人たちをおもうとある種のむなしさを感じます。
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