2月22日、チベット暦の新年を迎える

チベット暦の新年とは、チベット暦に基づいて計算された新年であり、中国の漢族が旧暦春節にお祝いをするように、チベットの人もこの日にお祝いをします。2012年のチベット暦新年−水龍年は、2月22日になります。

春節の雰囲気がまだ覚めやらぬ中、今度はチベット暦の新年がやってきました。ラサ市街は、新年を迎える準備(大掃除、買い物、縁起物、祝祭の準備)で賑やかになっています。

店の軒先には、伝統的なチベット族の正月飾りや縁起物が並べられています。「香布」を選んでいたラサの人にインタビューすると、「この時期は午前中は新年用の買い物、午後は部屋掃除と片付けに追われてクタクタになりますが、新年の到来を楽しみにしています」とのことでした。

チベット暦新年を迎えると、ラサ市内の林廓北路の両側には、赤い灯篭が吊り掛けられます。チベット博物館では2月22日に「新年年俗文化活動」が開催されます。午前10時から午後17:30分まで行われ、猜灯謎(灯篭に書かれたクイズを解くゲーム)や写真展、市民や観光客向けに、西蔵の特色あふれる食品の試食などもあります。

(2010年に、「チベット暦新年」は、中国文化部の国家級非物質(無形)文化遺産リストに入選し、民俗類の非物質文化遺産に登録されました)

チベット暦新年には、切瑪(チェマ:食べ物でできた五穀豊穣を祈る縁起物)がお供えとして置かれます。

チェマは、木の長方形の箱になっており、鉢の表面に月と星が刻んであります。箱の中にツァン(バター入りの麦こがし)をピラミッド状に積み重ねて入れ、頂上に青い穂を刺し、真ん中にバターで作った「字珠」を一つ飾ります。

チベット暦新年にチベット人の家を訪れると、おばあさんはまず切瑪を捧げます。正しいやり方は鉢から切瑪を少し取って、「扎西徳勒」(ザシデレ)と言ってから、切瑪を口に入れます。

情報提供 Ara china
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