2003年

2003年のメルマガの編集後記でちょこっと書いたものです。世の中変わったともいえるし、変わってないとも言えます。

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最近中国で日本人の関連する事件や騒動が多いですね。
いちいちあげるとキリがないのですが、
一番最近だと西安での寸劇事件でしょうか。
私はこの事件の現地情報は知らず、日本での報道でしかわかりません。
短い期間ではありますが中国で学生と教師の立場になった経験から、
また、数年前の米軍による中国大使館誤爆事件でも、一瞬にして故意と決め付けて
反米デモが燃え上がった現場に居合わせた経験からも、
今回の騒ぎが大きくなった経緯はホントにかの国らしいと思わざる得ません。
寸劇で誤解されたことは、処世術の観点から脇が甘いと言えるかもしれませんが
それ以上でもそれ以下でもない程度のことのように思います。
しかし、日本での報道は日本人留学生に全面的に非があると受け取れるものが多く
午前中床屋で見たテレビでも評論家が「近頃の若い者は(国情が違う事に対し)
想像力が足りない」などとコメントしていました。
仮に、もしそうであっても、そうさせた世代責任は感じないのでしょうか?
少ない材料で勝手に非難された留学生+教師側はたまったものではないでしょうが、
一連の騒動から適切な教訓を汲み取り、将来の糧になればと思います。

事件に関係の無い邦人が負傷しているとのこと、わが国から見れば重要な事柄
です。関係があったとしても私的報復をされる筋合いもありません。
この点は日本大使館から遺憾の意を中国側に伝えたとの報道ですが、ニュース
ソースはその大使館員でしょうから、どの程度のものなのかは??です。
(2003年11月)

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