上海市における国際会議の開催の影響

上海の在中国日本大使館からのおしらせです

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2014年5月12日

1 5月20日及び21日、上海市内において「アジア信頼醸成措置会議首脳会合」が開催され、中国を始め、関係各国の首脳多数が上海市を訪問する予定です。

2 同会議及び前後期間は、会議の円滑な進行と、各国首脳等の安全確保の観点から、当局による警備の強化、交通規制が行われることになります。
また、上海市政府の7日の発表によれば、首脳会合及び公式行事、都市運営等を担当する関係部署を除き、同市の政府機関、事業単位(学校を含む)および社会団体は、首脳会合が開催される21日当日を休暇とすることを発表しました(注:企業及びその他の団体については、実際の状況に鑑みて各自調整することができるとされています)。

3 公安当局においては、既に警備レベルを引き上げ、街頭パトロールが強化されたほか、空港、鉄道及び幹線道路を含む主要ポイントでは厳重な警備体制が引かれています。
7日の中国民間航空ネットワークの発表によれば、上海の浦東、虹橋の両空港において、8日から特別警戒措置がとられることとなり、空港ターミナルに入る旅客及び手荷物に対して、爆発物検査とボディチェックがランダムで行われることになります。同発表によれば、15日以降は更に警戒が強化され、旅客全員に対して同様の検査が行われることになります。
また、上海周辺の主要駅についても、警戒が強化されています。上海鉄道警察によれば、上海駅、上海南駅、虹橋駅では警備体制が大幅に増強され、特別警察の武装トロールや警察犬によるパトロールが行われています。報道によれば、6日夜、劉彦平・公安部副部長が、これらの駅の警備体制を視察し、最近の昆明ウルムチの鉄道駅での無差別殺傷事件に言及しつつ、しっかりとテロ防止活動を行うように指示を行っています。

4 かかる状況に鑑み、皆様におかれては以下の諸点に留意願います。
(1) 出張、旅行などへの影響
上記のとおり、会議前後を含め、上海市では警備体制の大幅強化、厳しい交通規制などが行われることになります。空港や駅でのチェックインなどの所要時間が伸びることは勿論、時間帯によっては、立体高架道路の一部封鎖なども予想されます。また、21日当日は、上海市政府機関をはじめ、多くの事業単位が休日となり、一部の民間企業も、独自の判断により同日を休業とすることも予想されます。したがって、上海市へのご出張、ご旅行を計画される方は、上記事情をご理解の上、必要に応じ適切なスケジュール調整を行うようにしてください。

(2) パスポートの携行
会議期間及び前後は、上海市内において警備が強化されることから、街頭での身分確認などが強化される可能性があります。中国では、かかる会議の有無にかかわらず、法令により、満16歳以上の外国人は、パスポート、居留許可証等を携帯し、公安機関の求めがあれば提示しなければならないとされているところ、かかる身分確認が行われる場合に備え、パスポートの携行を心がけてください。(パスポートの紛失・盗難防止に関する情報については
http://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/procedure/new140512-j.html
をご参照ください。)

(3) 交通機関の制限
警備体制の強化の一環として、道路の通行止めや公共交通機関の一部運休等、市内随所で様々な交通規制が実施される予定です。
会議開催中の移動に際しては、テレビ、新聞等で関連情報の収集に努めていただくとともに、時間の余裕を持ってスケジュールを組むようお勧めいたします。
なお、当局より、交通規制の実施に関する正式な発表があった場合は、当館ホームページにより、改めてお知らせいたします。

(4) 安全の確保
   上記のとおり、中国の公安関係者は、最近、無差別殺傷事件が各地で起きていることに言及した上で、テロ防止活動をしっかりと行うように指示を行っています。具体的なテロ脅威に関する情報が発出されているわけではありませんが、在留邦人や当地に出張・旅行などでいらっしゃる皆様におかれては、一般犯罪への注意に加え、不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新の治安関連情報の入手に努め、大勢の人が集まる繁華街や駅、空港等の公共交通機関では周囲の状況に注意を払うなど、安全確保に十分注意してください。

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