予約が消えた?顛末記 

(2005年の投稿です)
本誌で「激闘中国8日間(お互い再婚同士)」を連載されたDさん
福建省をたずねたときのトラブルです。福建省福清市にお住まいの
奥様を通じて、福清市内の代理店にて、ご友人の奥様の厦門→成田
(NH936便)の片道航空券を予約(3,090元)されました。
Dさんのご友人の奥様ははじめての訪日になります。
Dさんはご友人の奥様と一緒に帰国し、ご友人に送り届けるという
重大なる責務を負っていました。

その折、トラブルが発生したのです。

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そもそもは、『予約ミス(予約していなかった)』が原因です。
1月中旬には、予約をお願いし(その時点ではOK)、1月末に500元の
予約金を支払っています。【2/26のNH936便記載の領収書】ももらって
います。
事の始まりは、齋藤様から頂いたメールを読んでいて、『2/26は混み合
うとのこと』で、旅行代理店に最終確認と残金の支払いに行って発覚しまし
した。(2/13)
代理店の方は『もう満席ですから』の一点張り。『予約金払っていて、今満席
はおかしい。』と、妻と代理店の職員で喧嘩が始まりました。
その日は3時間ほど交渉していました。(これが中国式?と半分納得してしま
いましたが)
それから2〜3日、同じ事が繰り返され、妻は一歩もゆずらず延々と続きまし
た。4日目に入って、私も切れ始める寸前に妻の弟が切れてしまい、妻がカウ
ンターの内側に入り込んで、担当した職員さんと乱闘寸前にまでなりました。
妻が職員さんの胸ぐらつかんで『お前の責任だろ!ばかやろ!』と始まり
お客は唖然と見学モードに入っていました。
『どうでもいいから、チケットはどうなんだよ』と、私までが日本語で怒鳴りつ
けていました。後から妻が中国語で同じ内容を怒鳴っていましたが・・・・
この辺で事の重大さが職員さん達にわかってきたようで、急に態度が協力的
になってきました。そうなんです、P(ご友人)さんの奥様
の在留許可申請書の効力が3/1で無効になってしまうため、3/1までに日本
のどこかに上陸して、入国審査のスタンプを押してもらわなければなりません。
この責任について職員さん達はびっくりしました。ただ、厦門⇒成田は3/2
までANA・JALが満席状態です。
2/19に私が3ルート案を作成して、再度代理店へ行きました。
 ・厦門 ⇒ 成田
 ・福州 ⇒ 広州 ⇒ 成田
 ・福州 ⇒ 上海(浦東) ⇒ 成田
その他にも
 ・福州 ⇒ 上海(虹橋・・・浦東) ⇒ 成田
 ・福州 ⇒ 上海(経由) ⇒ 大阪
 ・厦門 ⇒ 大阪
がありますが、奥様の土地勘がないのと、Pさんが大阪まで迎えに行く
時間がなく(仕事上)、どうしても上の3案、それも私と同じ日に同じ時間ぐら
いに到着が条件でした。
翌日(2/20)朝早く代理店に出向くと、すでに職員さん達全員が作業を
していました。徹夜でキャンセル待ち作業をしていたそうです。
社長を引っ張りだして、裏の手でもなんでも(ビジネスクラス)いいから今す
ぐ、チケットを手にいれるよう妻の弟が交渉しました。
それから2時間、電話があり、ビジネスクラスを確保したと説明され、長い
1週間が終わりました。
当初3,090元でしたが、10,400元になってしまいました。妻が
『そっちの責任なんだから不足分全額負担しろ』とまたまた喧嘩が始まり、
社長からは折半でお願いされ、親族会議(妻・妻の弟・私)を始めました。
すぐにOKすると足元みられるとのことで、脅かし程度に30分ほど時間を
かけて(雑談していました)OKしました。(5,200元を会社負担)
職員さん達もミスを認め、徹夜までして頑張ったことを考慮しました。
今回はお金等の問題ではなく、3/1までに無事に上陸でき入国のスタンプ
を押すことが重要課題だったので、私の方で決着させました。
Pさんの奥様の入国時、何か問題があった場合に私が傍にいなければ
心配というのが奥様のご両親のお願いでしたが、無事にPさんとご対面
でき、ご両親のお約束を守れてほっとしています。
振り返ると、広州日本総領事館で査証が発行され、入国期限が4/18に
なっていたことと、領事館の方で4/18までに日本へ入ればOKですよなど
といい加減な発言で、奥様も安心してしまったようです。
査証は外務省管轄ですが、在留許可書(期限は3/1)は入管(法務省)管轄
ですので、ここの両者をきちんと理解していなかったのも一つの原因かと思っ
ています。私が何度も『3/1』までと言っても領事館は『4/18』と言った
から大丈夫とウノミにしてしまうことが間違いに気づいてくれただけでも、進歩
あったかなと納得しています。

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職業がら身が縮むレポートでした・・・
たぶん (その時点ではOK) の時点で実際にはしていなかったのだと
思います。もちろん故意ではなく、そのときの担当者があとでやろうとして
忘れてしまったのではないかと思われます。
(以上2005年の追記)


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