12月6日(土)残留日本人女性を描いた劇映画《雲南物語》上映のお知らせ(現代中国映画上映会)

次回の定期上映会は、12月6日(土)に、中国奥地に取り残された日本人女性が
実際に体験した出来事を描いた劇映画《雲南物語》を上映します。
上映会場は文京シビックセンターの2階にあるシビックホール(小ホール)です。
この機会をお見逃しないようご覧下さい。

現代中国映画上映会 gentyuei@parkcity.ne.jp
http://www1.parkcity.ne.jp/gentyuei/

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★★★第509回現代中国映画上映会(定期上映会)★★★
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●上映作品:劇映画《雲南物語》
       1993年/北京映画制作所・仲盛電影製作公司 共同出品
       35mm/カラー/ビスタサイズ/100分/日本語字幕スーパー
       原題◎云南故事(Yunnan Story)
       言語◎中国語・日本語
       監督◎張暖忻(チャン・ヌァンシン)
       脚本◎田笙(ティェン・シェン)、解婷(ヂエ・ティン)
       撮影◎王小列(ワン・シァオリエ)
       主演◎呂秀齢(リュイ・シウリン)、濮存繒(プー・ツンシン)
          林建華(リン・ヂェンホァ)
●上映日時:12月6日(土) 午後6:55開始(開場は6:35)
●上映会場:文京シビックホール(小ホール)
        (文京区役所がある文京シビックセンター2F)
       東京メトロ丸ノ内線南北線 後楽園駅 直結
       都営地下鉄三田線大江戸線 春日駅 直結
       地図: http://www1.parkcity.ne.jp/gentyuei/civic.htm
●会 場 費:1300円(会員=有効な会員証をお持ちの方)
      1600円(非会員=当日)
●入 会 金:700円(一般会員、同時入会可、有効期間1年)

満洲に渡っていた樹子は、逃亡した日本軍に見捨てられ、一人取り残されてし
まった。言葉も地理もわからず途方に暮れて自殺を図ったところを雲南省ハニ族の
軍人カサが助けてくれた。
看護師として中国に残った樹子はある日、病院でカサと劇的な再会をした。身寄
りのない中国で生きていくことを決意した樹子はカサと結婚し、一緒に遠く雲南
で帰ることになった。困難を極める大旅行の末、ようやくたどり着いた雲南だった
が、長旅の疲れから持病が悪化したカサはあっけなく死んでしまった。しかし、樹
子のお腹の中には彼の子供が宿っていた。ハニ族のしきたりに従い、樹子はカサの
弟カルオと再婚した。
原始的風習が色濃く残る雲南少数民族地区では近代的医療などあるはずもなく、
看護師としての経験を生かすことができた樹子は、たくさんの妊婦と子供を救い、
現地の人々にとけ込んでいった。
そんなある日、日本のテレビディレクターが突然村を訪ねてきた。偶然、日本人
によって『発見』された樹子は両親が日本で健在なのを知り、ついに日本へ一時帰
国できることになった。
日本で父母や友人に出会い懐かしい日々を過ごした樹子は…。

この映画は、数奇な運命をたどった一人の日本人の真実の物語をもとに描かれた
作品である。もちろん登場人物の名前や出身県などは変えられているし、相当な脚
色が施されてはいるものの、基本的なストーリーは事実そのものである。日本が起
こした無謀な侵略戦争に翻弄された庶民の姿を描いた映画として記録されていいも
のである。
主人公の加藤樹子を演じている呂秀齢は、台湾出身の元アイドル女優。日本映画
や香港映画にも多数出演しているほか、琵琶の名手として数枚のアルバムを発表し
ている。また、最初の夫に扮する濮存繒は《乳泉村の子》や《スパイシー・ラブ・
スープ》などでもおなじみである。樹子の2番目の夫を演じる林建華は台湾出身の
俳優で、陳凱歌監督の《花の影》にも出演している。
この映画に描かれる美しくも厳しい雲南の自然と、数十年前まで残されていた奇
習は一見に値する。なお、日本での撮影は岐阜県郡上郡(現:郡上市)で行われた。

※本作は日本人女性が辿った実体験を元に創作された劇映画です。

※諸般の事情により今回の上映が最終上映となります。DVD類がございませんの
 でこの機会をお見逃しなくご覧下さい。

※上映作品のスチール写真などはHPをご覧下さい。
http://www1.parkcity.ne.jp/gentyuei/future.htm#20141206

※会場費の支払いと入会手続きを同時に行う場合、会場費を100円割り引く「同
 時入会割引」があります(会場費割引券との併用はできません)。

※どなたでもお使いになれる会場費割引券はこちら。
http://www1.parkcity.ne.jp/gentyuei/100off.htm

※上映会場において《雲南物語》のモデルになった日本人女性、五十嵐美恵さんの
 著書『哀しみの大地〜残留女性が生きた激動の中国』(日本経済新聞社)を限定
 1冊で販売する予定です。定価1677円を1600円で割引販売。

http://homepage3.nifty.com/kamakurakoka/