CA搭乗記(2005年の投稿)

私が乗ったCA925は27日の便で、遅れの原因は、CA925便の機材が
上海から北京にやってくる国内線の機材をそのまま使うのに、その国内
線の便が遅れているからという理由がアナウンスされました。
搭乗時刻になって初めてディレイが発表され、あたらしい出発時間は多分
1時間半遅れくらいだが詳細未定というアナウンスでした。
上海から北京にやってくるお偉いさんが空港に到着するのが遅れて、
待っているのかと勝手に思っておりました。
(かつて、成田→北京のCA926に搭乗する際も、上海→成田便の到着
遅れ(その機材を成田→北京に使用するとのアナウンス)で、1時間くらい
待たされたことがあります。)

なお、往路のCA422は、北京空港に着陸するのは早かったのですが、
ターミナルビルに機材が横付けされているのに、なぜかフィンガーから
ビルに入れてもらえず、フィンガーからわざわざ階段で地上に降ろされ、
バスに乗せられて別の場所からビルに入れられました。
これは、成都まで行く人の入国審査を行える場所まで誘導するため
だったのかなとこれも勝手に思っておりました。

CAもMUも26日までは大幅に遅れていたのですね。
27日については、どうもCA925だけが遅れていたようです。
成田の到着時刻一覧表では、CA925だけが画面左上にとりのこされ
ていました。

中国国内は、今までの慣例や国内の文化もあって、遅れに対する許容
があるのかもしれませんが、どうもそれをそのまま国際線にまで持ち出して
しまうところが、中国らしい気もします。
サービスも、国際線は国内線よりも良くしているのかと言えば、国内線
レベルのサービスが、そのまま国際線でもほぼ同じで、機内誌すら、
ろくに補充されないのはある種いさぎよい割り切りを感じて、興味深いです。
中国の国内線の距離が長いので、北京成田間や上海成田間といった
花形路線でも、国内線感覚なのかもしれません。

日系の場合は、国内線は、羽田沖縄線でもただ乗る時間が長いだけで、
サービスは全くシンプルなものですが、日系の国際線は、外面をよくする
日本の文化なのか、近距離国際線でも国内線より上質なサービスにして
いる気がします。
もちろん定時運行についても、これは国内線についてもそうですが、
新幹線並とは言わなくともかなり定時性が保たれていますね。
(ただ、世界的な潮流としては、国際線もサービスの簡素化にむかって
いるようですね。先日北米に行きましたが、米国国内線も北米域内国際
線も、いたって国内線感覚で、サービスもプレッツェルと飲み物程度でした。
日系のアジア域内路線も、食事なし、機内販売なし、映画もなしの
国内線レベルに近いうちになるのかもしれません。そうであれば、むしろ
中国の方が先を行っていると言えそうです。)

中国の航空会社の再編で、数年前まで空港では大手3社以外の旧民航系の
西南航空、西北航空、雲南航空、北方航空、新疆航空のマークの飛行機が
見られていましたが、統合が進んだのか、もうほとんど見られなくなってき
ていました。
空港も、北京を始め西安ウルムチ敦煌、蘭州とどこも近代的なターミナル
ビルに急速に切り替わり、格段に便利かつ快適(特にトイレなど)になりまし
たが、昔の味わいがなくなって少し寂しい気もします。


http://homepage3.nifty.com/kamakurakoka/