4月4日(土)《胡同のひまわり》上映のお知らせ(現代中国映画上映会)

次回の上映会は4月4日(土)に、北京の胡同に住む一家の父親と息子の30年に
およぶ葛藤を描いた劇映画《胡同のひまわり》を上映します。

上映会場は文京シビックセンター2Fにある文京シビックホール(小ホール)です。

これが最終上映となります。
皆様のご来場をお待ち申し上げております。

現代中国映画上映会
http://www1.parkcity.ne.jp/gentyuei/
gentyuei@parkcity.ne.jp

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★★★第513回現代中国映画上映会(定期上映会)★★★
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●上映作品:劇映画《胡同のひまわり
       2005年/中国電影集団公司・北京命之作影視文化発展有限公司
       35mm/カラー/ビスタサイズ/132分/日本語字幕スーパー
       原題◎向日葵(Sunflower)
       言語◎中国語(普通話)
       監督◎張揚(ヂャン・ヤン)
       脚本◎張揚(ヂャン・ヤン)、蔡尚君(ツァイ・シァオヂュィン)
          霍�墺(フオ・シン)
       撮影指導◎林良忠(リン・リァンヂョン)
       美術◎黄新明(ホァン・シンミン)、安賓(アン・ピン)
       主演◎陳冲(ジョアン・チェン)、孫海英(スン・ハイイン)
          劉子楓(リゥ・ヅーフォン)、張凡(ヂャン・ファン)
          高歌(ガオ・グー)、王海地(ワン・ハイディ)
          梁静(リャン・ヂン)、張玥(ヂャン・ユエ)
          李濱(リー・ビン)
●上映日時:4月4日(土) 午後6:55開始(開場は6:35)
●上映会場:文京シビックホール(小ホール)
        (文京区役所がある文京シビックセンター2F)
       東京メトロ丸ノ内線南北線 後楽園駅 直結
       都営地下鉄三田線大江戸線 春日駅 直結
       地図: http://www1.parkcity.ne.jp/gentyuei/civic.htm
●会 場 費:1300円(会員=有効な会員証をお持ちの方)
      1600円(非会員=当日一般)
●入 会 金:700円(一般会員、同時入会可、有効期間1年)
       ※同時入会の場合、会場費を100円割引きます。

 これは北京の胡同に住む一家の30年にわたる庶民生活を描いた作品である。
 1967年、病院で生まれた男の子はちょうどひまわりが咲き誇っていたことから父
親・張庚年(ヂャン・ゲンニェン)によって向陽(シァンヤン)と名付けられた。
 1976年、張庚年が6年ぶりに北京の四合院の一角にある家に戻ってきた。母親は
それを喜んだが、父親をほとんど覚えていない息子は突然現れたその存在をすぐに
受け入れられない。政治優先の時代のために画家になるという夢を絶たれた父親は
息子にその夢を託そうと英才教育を始めた。つきっきりで絵の手ほどきを受ける向
陽は友達と遊ぶことも許されない。父親の態度に向陽は我慢がならなかった。ある
小さな事件がきっかけで、父親が6年も家を空けなければならなかった理由が判明
した。それは隣人であり親友でもある劉俊楓(リゥ・ヂュィンフォン)のちょっとし
た通報が原因だったのだ。そのため6年を棒に振り、絵を諦めた張庚年。それは劉
さん自身も不本意な結果だった。
 1987年の冬。父親に強制されたおかげで向陽の絵もなかなかの腕前になっていた。
彼は后海のスケート場でスケッチした少女・于紅(ユィ・ホン)と知り合う。一緒に
氷の張った后海で遊ぶが、足を滑らせた向陽は于紅もろとも氷の割れ目から冷たい
水に落ちてしまった。幸い、付近の人がすぐに助けてくれたが衣服はびしょ濡れ。
于紅の部屋で服を乾かすうち2人は深い仲になった。
 相変わらず厳しい父は向陽を美術大学に上げるつもりでいた。金を出して向陽を
予備校に通わせようとするが、彼は本当は広州で商売がしたいのだ。向陽は劉さん
の息子と2人で家出同然に出て行くつもりだが、于紅も一緒に行くと言う。しかし、
父親はそんなことを絶対に許さない。向陽は発車間際の列車から無理矢理降ろされ
てしまった。母親は高層アパートがなかなか割り当てられないのを不満に思ってい
た。
 向陽に手紙を出した于紅が広州から戻ってきた。しかし、駅に着いた彼女を待っ
ていたのは張庚年だった。彼女が戻ってきた理由は子供ができたからだった。しか
し、張庚年は于紅に中絶を強制した。向陽はそれを知らなかった。于紅から別れを
切り出され、その理由を知った向陽は父親に激しく詰め寄った。
 1999年。一家が住む四合院一帯の取り壊しが始まった。向陽の父母は離婚を決意
した。それは本意ではなく偽装離婚だった。新しい家を優先的に割り当てられるた
めには張庚年の政治的過去が障害になっていることがわかったからだ。新しい家を
手に入れた母親はすぐに籍を戻すつもりでいた。韓静(ハン・ヂン)という女と結婚
した向陽は父母から子供を催促されていた。彼女は妊娠していたが、まだその時期
ではないと中絶した。
 向陽の絵画展が決まった。父親は息子の絵を見て感動した。一家3人が描かれて
いたからだ。息子の絵に満足した父親は向陽と乾杯を交わした夜に姿を消した。
 決して終わらない父親と息子の葛藤の日々。それは30年も続いたのだった…。

 監督の張揚は《スパイシー・ラブ・スープ》や《こころの湯》でおなじみの新進
気鋭の若手監督である。最新作は《飛越老人院》(2012年、邦題:グォさんの仮装
大賞)。
 母親役の陳冲は1980年代初期に《戦場の花》などで数々の賞を総なめにした女優
である。本作は久しぶりに中国映画界に復帰した《ジャスミンの花開く》に引き続
く出演作である。

 諸般の事情により最終上映となりますので、この機会をお見逃しなくご覧下さい。

※上映作品のスチール写真などはHPをご覧下さい。
http://www1.parkcity.ne.jp/gentyuei/future.htm#20150404

http://homepage3.nifty.com/kamakurakoka/