ニフティのネット接続事業、ノジマが買収

2017/1/14 2:00日本経済新聞 電子版
家電量販店のノジマ富士通子会社、ニフティのインターネット接続など個人向け事業を買収する方向で調整に入った。買収額は250億円程度とみられる。接続事業の顧客を囲い込み、ネット接続家電の販売や、利用に応じて課金する各種サービスの提供を増やす狙いがある。
ノジマ富士通と詳細を詰め、2016年度中にも最終合意する見通し。量販店に加え、傘下に持つ携帯電話販売の店舗網を活用すれば、ネット接続の顧客を広げられると判断したもようだ。
家電販売とネット接続事業の相乗効果も見込み、買収で確保した顧客に家電製品のセキュリティーサービスや使い方サポートの提供を狙う。家電とネット接続のセット販売にも取り組む。
ニフティの事業買収にはKDDIソニーネットワークコミュニケーションズ(旧ソネット)も名乗りを上げていた。入札手続きを進めた富士通は価格などで好条件を示したノジマを選んだ。主にパソコンを想定してきたネット接続事業は再編が進んでおり、KDDIは16年12月、会員数が240万人のビッグローブ買収を発表している。
ニフティ光回線などのネット接続会員が16年3月時点で134万人。16年3月期の売上高668億円のうちネット接続事業が470億円、メールやブログなどウェブサービス事業が135億円。この2事業が売却対象となるもようだ。
富士通ニフティを昨年7月に100%子会社にした。個人向け事業を売却する一方、企業向けクラウドサービスはグループ内に残す方針を示していた。

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