中国民間工芸品

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刺繍

刺繍は中国の民間伝統工芸の一つで、少なくとも2〜3千年の歴史を持っています。蘇州の「蘇繍」、広州の「粤繍」、湖南の「湘繍」、四川の「蜀繍」は『中国4大刺繍』といわれています。蘇繍は2600年以上の歴史をもっています。宋の時代にかなりの規模になり、明の時代にいたっては独特なスタイルになり、人々の間に浸透してゆきました。清の時代にはピークに達しました。当時の皇室の刺繍はほとんど蘇繍が用いられていました。蘇州の蘇繍は緻密な模様と上品な柄で世界的にも有名です。
編物
編物は天然繊維と合成繊維を材料として、棒針又はかぎ針で縫い合わせて衣類を作ることを指すことが普通です。編物は、はるか昔の時代にある網を編む技術から発展したものです。19世紀中頃、ヨーロッパから中国に伝わりました。編物は棒針編み、かぎ針編み、民間編み、アフガン編みの四種類があります。編物は棒針編み、かぎ針編み、民間編み、アフガン編みの四種類があります。
編み細工
編み細工には竹、藤、シュロ、草などの材料が用いられます。主な種類としては竹編み、藤編み、草編み、シュロ編み、柳編み、麻編みがあります。編み細工は材料の質感や色、編み技法などの面からも素朴感とシンプルといった特徴があります。材料にはトウモロコシの皮、麦わら、柳、麻などが使われています。編み細工は長い歴史を持ち、陶器よりも古いといわれています。新石器時代には籠、塵取りなどいろいろな種類の竹編み製品がありました。唐の時代になると、福建や広東では藤を使ったもの、北部の倉州では柳籠、薄州ではの麦わら扇子など、中国各地の名産品となってゆきました。
錦織り
カラーの糸で、ジャガードなどの技術を用いて作った綾織りが、錦織りです。絹織物は殷商の時代でもありました。周の時代に至り、絹織物から錦織りという種類が出てきました。柄も鮮やかで、技術も完璧に達するようになりました。漢の時代、専用の部門が置かれており、錦織りの仕事を務めています。その部門から織り上げたものは、宮殿の人たちにしか使われませんでした。さらに、北宋の時代になると、?京(今の河南省開封市)などの地方にさまざまな錦織りを作る大規模な工場が沢山造られました。
木版年画

木版年画は中堂画(客間の中央の壁に掛ける掛け軸)、門画、影壁画(影壁は表門を入った所にあるついたてのような壁)、窓画、カマド壇(カマド王様を祭るため作る神壇)画、テーブル掛けなどの種類があります。木版年画は一般的に新年や行事の際に使われるので、吉祥やめでたい内容を主として、人々の幸せな生活を祈る願いを託します。
ムギワラ絵
麦藁絵は、麦藁絵画や麦?画と呼ばれ、古くから人々の間で始まりました。切り紙細工と同じように繊細な出来上がりが特徴で、麦わらを材料として作る非常に素晴らしい中国の伝統的な手工芸品です。中国各地に作られていますが、黒竜江省のハルピンや、広東省の潮州南陽浙江省の浦江、広西省のチワン族自治区などの地域の製品が特に有名です。
彩色上絵
中国では古来より彩色上絵の技法があり、それは『丹青』と呼ばれています。中国の伝統的な建築物を彩るための装飾絵によく見られます。その後、朝鮮半島と日本に伝わり、広く普及され、その素晴らしさはより輝きを増しています。その技法は主に中国の生漆などで作った様々な色の絵の具を用い、絵の表面や漆面に塗り、いろいろな壁画や屏風、家具そして贈答品や記念品にいたるまで装飾することができます。彩色上絵は筆を用いてぼかしや微細にわたり描き、図案の紋様が精緻かつ優美で生き生きとしていて、色彩に品があり中国密画の濃い色彩の特徴もあります。
カンワイ画
山西省の北部は寒冷地帯のために農村の家にはオンドルがあります。オンドルとはかまどと繋がっており、部屋の相当な面積を占めています。オンドルを囲む壁には内容豊富で多彩な絵、[火亢]囲画(カンワイ画)と呼ばれる絵が描かれています。 カンワイ絵は山西省の南東部、山西省の呂梁地区、山西省の中部、忻[きん]州地区、雁北地区によく見られ、その中でも原平、代県のカンワイ画がとても有名です。
烙画
烙画とは、古代中国から伝わる、焼いた鉄筆や鉄針で焦がすようにして描かれた絵を指します。かつては「火針刺繍」、または「火筆画」と呼ばれてきました。資料によれば、烙画は、前漢に始まり、後漢に隆盛を極めましたが、その後続いた凶作や戦争のために一度途絶えてしまいます。清朝の光緒3年に至ってようやく、河南省南陽の「趙星」という民間職人の手によって復興し、その後、河南省、河北省などで代表的な流派が形成されました。
卵絵
卵絵とは卵「鶏、鴨、ガチョウ、蛇、ハト、ダチョウなどの卵」で鮮やかな絵を描くエッグアートです。卵絵は、清の時代の江蘇、湖南、北京の各地で流行しました。 中国清朝の嘉慶、道光年間の蘇州では、「蛍の灯」を作る風習がありました。 それは、鴨卵の殻を五色の紙で飾り付け魚などの絵を描き、中身を取り出しで殻に穴をあけ、中に蛍を入れて作られたもので、夜になると蛍がちらちらと光りきれいになります。20世紀に入り40年代以降になると、卵絵は蘇州で盛んになり代表的な民芸品になりました。
内画
内画は中国の特有の伝統工芸で、いたちの毛で作った極細毛筆を用いてガラス瓶や水晶、琥珀のような透明な容器の内側に絵や文字を書き色彩を施すものです。内画にはガラスの重量感と光沢があり立体感もあるので、上質な室内装飾品としてのみならず高いコレクション価値があり大変人気があります。
撲灰画
撲灰画は中国の民間年画(ねんが、旧正月に門扉や窓などに貼る、めでたい情景を描いた吉祥を表す絵画)の古い画の一つで、中国にしかありません。現在、中国の無形文化遺産に登録、中国の一絶ともいえるだろう。撲灰画は明代末年期に起源があり、山東省高密市東兆郷の公婆廟村(今の東風村)の王氏に作られたものです。題材が豊富で、内容の及ぶ範囲が広く、めでたく喜ばしくものが多く、人々の美しい夢をよく表現しています。切り絵や泥人形とあわせて、「高密三絶」と称されています。
漆絵
中国の漆絵は、絵画の一種としてまだ数十年の歴史しかありません。しかし装飾模様として漆器に付いていた「漆絵」の歴史は遥か2千年前まで溯ることができます。浙江省余姚県河姆渡遺跡から発掘された朱漆碗(赤漆を塗った素地の碗)は世界で現存する最も古い漆器で7千年の歴史を持っています。ほかに有名なものは、湖南省長沙市馬王堆漢墓から出土した漢代の木棺に描かれた漆絵、山西省大同市司馬金龍墓出土の漆絵屏風、明清時代の数多くの漆絵屏風などです。
羽毛画
羽毛画は中国の独創的な伝統工芸です。家畜の質のよい羽毛を原料として、伝統的な中国画構図方法によって、彫刻、木彫、飾り工芸などの表現手段を用いて作る絵です。内容は山水、人物、花、鳥、獣、虫、魚などがあります。 中国では羽毛画は長い歴史があります。長沙の西漢馬王堆漢墓のなかに羽毛装飾品がありました。しかし、現代の羽毛画工芸は1960年代に瀋陽市羽毛工芸工場により創作されたものです。他には山東省済南羽毛画があります。済南工芸美術総工場で作られた羽毛画は題材が多く、種類が1000以上あり、本物そっくりです。
紙馬
紙馬とは、伝統的な祭祀用の神像を印刷した紙です。昔の神像では、神仏が乗馬している姿を描きますので、神像絵の紙馬と称されます。 実際、紙馬は木刻白黒版画(製版して印刷した印刷物は版画と言われます)に属し、民間にしかない故に、他のイラスト入り書籍、仏経、道経の版画と区別するため、紙馬を民間版画と呼ばれます
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