丹東旅行2010

北京にお住まいのSさんから丹東旅行の投稿をいただきました。
(2010年の内容です)

丹東旅行

 丹東の場所はどこかというと、遼寧省にあります。もう少し
分かりやすく言うと、大連の東の方で北朝鮮との国境の街と
言ったほうが分かるでしょう。 
2009年10月に丹東に行く機会がありました。 
北京からは1時間の空の旅で丹東空港に着きます。北京からは
1日1便しかなく空港のビルはかなり古い感じがします。 
丹東市は人口約240万人の街です。 地元で有名な観光地は、
北朝鮮国境の鴨緑河に架かる中朝友好橋と断橋。
丹東には戦前は日本人が約3万人生活していたと地元の人が
語ってくれました。以前は安東と言う名前です。

朝鮮戦争で米軍が爆撃して破壊した橋が断橋として観光用に
残されています。北朝鮮国境に近いので、鴨緑河の観光船に乗る
北朝鮮の川岸まで50m位(もっと近かったかも)のところまで
接近します。Googleで検索したら、川の中心付記に国境線が敷かれ
ていて、このGoogle地図を信じるなら観光船は明らかに北朝鮮
エリアまで入っています。丹東に行った時は珍しく北朝鮮側からも
観光船が出ていて、中国側の川岸まで船は向かっていました。
中国と北朝鮮を対比すると、中国側は200万人を越す街ですので
高層ビルやマンションが川岸に建ち不夜城のようです。
一方、対岸の北朝鮮側は高層ビルも無く夜は真っ暗です。

 この丹東には長城もあります。一般的には中国の長城は、河北省
秦皇島市にある山海関が天下第一関とも呼ばれ最東端と言われて
いますが、実は、この丹東にある“虎山長城”が明代の長城で中国
最東端の場所と専門家からは認定されています。
虎山長城は復元したものですが、この場所から北朝鮮国境を眺める
こともできます。
 この虎山長城の近くにある“一歩跨”と言う名の観光地は、小川の
手前側が中国、向こう側が北朝鮮です。 川幅は数mで水の少ない
場所もあるので、歩いて渡ることも可能なのですが、渡ってしまった
ら国境を越えてしまうことになります。渡らずに国境ギリギリと思う
場所に立つことにしました。小川の向こうまで行ってしまう観光客
も時々いて周囲から“戻って来い!!”と、大声が飛んでいました。
そして、この場所には時々北朝鮮の兵士がタバコを求めに出没するら
しく、ガイドからは北朝鮮兵士にはカメラを向け刺激しないよう事前
に説明がありました。そのため、話の種にタバコを余計に持っていた
のですが、北朝鮮兵は見かけませんでした。

 この丹東は新区開発が進んでおり、新しい空港建設や企業誘致、
北朝鮮側との新たな橋の建設などが計画され一部は工事が進行して
います。
地図で見ると分かりますが、大連や瀋陽には高速道路で数時間の距離
なので今後経済面で化ける可能性を感じました。
もし中国観光で余裕があったら、朝鮮半島から中国への重要な拠点の
丹東、そして発展する可能性がある丹東の観光をお勧めします。
食べ物としては、鴨緑河ビール、トウモロコシで作った麺が美味しかった
です。

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