起業、開業について その1

誰でも起業ができる、起業しなくちゃ、などを内容とする本とかメディア露出がいつの時代でもあるものです。

特にいまはWEB、ブログ等で個人が情報発信しているので、他の人の奮戦をみてうらやましく思う人もあるでしょう。私もその類のブログとかみて、時々「あと10歳若ければ」とか「独身だったら中国にいるかも」とか、ちょっぴり思ったりすることもあります。また、自営してきた者として「生計たつのかな?」と思ったり、「でも本人が楽しいんだからそれが一番!」と応援したりしています。

いまの仕事を始める前には他の仕事での独立を模索していて、パートナーと調査とか出張とか事務所設置など重ねて、私にとっては結構な金額を使ったのちに、結局物にならないと判断してやめたこともあります。失敗の経験として自分の中では教訓として残っています。

商売精神が身についているかたには笑われるかもしれませんが、中国ビジネスだろうがネットビジネスだろうが、(あくまで個人的見解として)基本的な教訓は同じ。

  • 仕入れと客先の見込みをしっかり立てること。どちらかが不明朗なら手を出さない
  • 自分が川上から川下まで掌握できるビジネスをやる。他人の力量に頼らない
  • 自分の苦境は自分で判断して解決すべし!なんとかなる、はダメ
  • 事業がだめだと判断したらすみやかに損切りして撤退!

言葉では簡単なことなのですが、起業の熱気が判断を曇らせることがあります。

かといってやたらに慎重になってもいつまでたっても開業できませんね。
起業したいのなら熱気はやはり必要ですし、熱気が周囲を引きずり込んでうまく事業化することもあるでしょう。一概に言えないいろいろな要素や、動いてみたら周囲も変わったという現実もあるから面白い(または、苦い思いをすることもある)のですね。

ただ通常は、まず現実として、兼業等でなければ、起業するときだけでなく黒字化するまで出費が続きますし、予定外の出費も発生しますから、蓄えがないといけないのが普通だと思います。会社をやめて起業する場合はその期間得られるであろう給料もないことも模擬実験(シミュレーション)したほうがいいと思います(会社員生活が長いと意外に実感できないようです)。資本金ゼロで起業はできず、できるとすれば、それは単にもともとうまくやっていた仕事の法人なりしたものでしょう。
蓄えがあれば1回失敗しても、敗者復活ができます。失敗すること自体は恥ずかしいことではありませんが、事業化にあたっては慎重に考え、株式投資に生活費を充ててはいけないように、余裕資金を開業資金にするべきです。少なくとも誰かが真剣に相談してきたらそう言います。

続きはまた今度・・・・