春節の出鼻をくじく失敗。

お客さんから当日出発できなかったと。
私の場合は予約いただいたときにスペルと期限の確認のため、パスポートのコピーはお願いしますが個人情報保護法もあって新潟発など一部の必須路線を除いて、ご本人様がローマ字、性別、旅券の残存期間について相違ないと請け負っていただければ、必須にはしていません。
そのお客さんからはFAXいただきました。ただ、いただいたコピーがよく見えなかったのです。お客さんの娘さん(中国在住)の「海外旅行は初めて」という言葉が頭にあり、よもやパスポートの有効期限切れなどあるまい、と思いこんでいましたし(これが失敗)、後から聞いたのですが、ご本人たちは残存期間について4月まで大丈夫と思っていらしたとのこと(見間違っていらっしゃたようです)。娘さんは中国にいるので直接両親の旅券を見ることはできません。 しつこく再送、確認お願いすべきでした。
短期訪問でビザが不要になったのでなおさら要注意でしたが、 上記の個人情報保護法もあって、しつこくお尋ねするのを躊躇してしまいました。私はもともと個人のプライバシーをあれこれお聞きすることに遠慮がちなのですが、言い訳にしていた面もあります。
開業1年目からのお客さんの何度かの旅行。その何度目かに同行されたご友人がその後中国に移住。そのご両親が娘さんに会いにいくというものでした。
ご両親は自分自身を責めて悔いていらっしゃいました。
このようなケースでは、いまのご時勢だと逆に私を責める方もあるでしょう。今回、善意に甘えてはいけない、利益を失うことを恐れてはいけない、と思いました。本来私に多くの非はないとしても、自分個人にも仕事の手順上の反省点がある以上、キャリアへのチャージがずいぶんかかるのですがそれは負担して、痛み(お客さんは娘さんに会えなかった)を共有すべきだと判断、いただいた代金を全額返金することにしました。
ご両親からは恐縮、感謝され、また、お願いします、とおっしゃっていただきました。商売的には10数回訪中いただかないと元がとれませんが、今回のやり取りだけでもそのくらいの価値があると思いました。
でも、やっぱり痛い、と思ったりしますけど(苦笑)
春節早々、勉強になりました。
こんな失敗談書いていいのかどうかわかりませんが、今後のために書きました。