三亜あれこれ

晦日までは動き回っていたのですが、
1日、2日はゆっくりすごすことにしました。
当初はずっと本を読むつもりでいたのですが、
日差しがまだ弱い朝は砂浜までジョギングしたり
(往復4kmくらい)、
海でプカプカ浮かんだり、近所のホテルをあれこれ見たり・・

なんだかんだ、あまりボーっとしていなかったのは、
やはり貧乏性なんでしょうか。
重要関係人はビーチで本を読みつつ甲羅干しをしていましたが・・

一応職業的興味で、
ホテルにデスクを出している旅行社を冷やかしてどんなツアーがあるのか聞きました。
でも、ガイドも一時手伝いなのかあまり内容がわかっていないようで・・・だいいちコピーしてある手作りパンフレットがロシア語なので、私の中国語もすっかりさび付いていますから、内容の解読にえらく時間がかかりました。

ロシア人は貝殻や真珠の類が好きみたいで、真珠や水晶のショッピングツアーやら、熱帯植物園見学など、結構多くのツアーがありました。

個人的には、2人から4人くらいいれば、
リ族の多く住む五指山あたり行くのが面白そうでした。
また、旅行ガイドに出ているので内容は省略しますが、
天涯海角、南山大小洞天などがみどころ。
温泉もいくつかあります。

今回、潜水(ダイビング)はしませんでしたが、
私たちの泊まっていた亜龍湾からは離れた場所(空港方面)にありますが、
沖の小島の西島あたりで潜水もたのしそうでした。

探せば見どころや遊びはたくさんあるのですが、
ここ(亜龍湾)での王道はやはりビーチでのんびりすることですね。

さて、うろうろしていた私がビーチに戻ると、
のんびりしていた重要関係人が急にビーチバレーをしようと。
私はちょっと疲れたので「ちょっと海に入ってから」と言って、プカプカしてから戻ったところ、彼女は腰をおさえて痛がっていました。
そのへんにいたロシア人とビーチバレーをしたところ腰をひねったんだそうで・・・
とほほ。
相当痛そうです。

やはりビーチバレーの相手をすればよかったですね。

引き上げて大東海へ。
彼女は相変わらずおばあさんのように歩いています。

そういえば有る人から海南チキンライスはあるのか? と質問をいただきました。

海南鶏飯(ハイナンジーファン)は、
ゆでた鶏肉を鶏のスープで炊いたご飯の上にのせ、チリソース、醤油・生姜などのタレにつけて食べる、
という定義でいいのですね?
(間違い、相違、補足があればご指摘をお願い)

これは海南では全域で一般的というほどではないと思います。
文昌という一地域の料理のようです
(これも補足があればご指摘をお願い)
海南島出身の華僑がシンガポールに持ち込んだのではないでしょうか?

ですから、ホテルの夜食のメニューには海南鶏飯はありました(私もルームサービスで食べました)が、
一般的な食堂(外人の行く洒落た小レストランにはあります)や屋台では見かけませんでした。
外国で有名、という認識はまだ薄いみたいですが、
そのうちに海南鶏飯屋台がうじゃうじゃ出てくるかもしれませんね。

文昌鶏(白切鶏を椰子で味付けしたようなもの)、
白切鴨(北京ダックとは調理法が違います)、
東山羊、和楽蟹(蒸した蟹)などが海南4大菜だそうで。

中国人は食には執念深いので
これだけの島でもいろいろ美味しい料理があります。

料理には一家言ある方が多いので、
つたない説明はこのくらいにしてエピソードを1つだけ

大東海の海鮮レストランでのできごと。

貝や魚だけでは足りない、野菜を、ということで
空心菜を頼んだのですが、
来た皿を食べ進んだ重要関係人が小さく一言。

「虫」

そう、空心菜にイモムシがはさまっていました。

「どうする、言う?」と聞くので
「そうだね、一応」と服務員を呼んで、指差しましたところ、
10代と思われるウエイトレスは
「ひやあ!」と叫んで、あわてて皿をかっさらっていきました。
すぐ女性マネージャーが飛んできて、
「すみませんでした。別な料理を持ってきますが?」と聞くので
「いえ、空心菜でいいです」
と答えました。
マネージャーは一瞬沈黙しましたが、次の瞬間
料理場までズカズカ突進して、
まもなく湯気ほっかほかの、
キレイに洗って気合を入れて炒めたのが一目瞭然の空心菜
持ってきました。
1回目より味付けもずっと良かったです。
最初から気合を入れてちょうだいね。

最近、中国の消費者は厳しいらしいですが、
我々が特にそれ以上突っ込まなかったので
あとは何も無かったかのようでした。

三亜とは何の関係の無いエピソードを加えると、
重要関係人は小さいころ
お母さんがゆでてくれたブロッコリーを食べて「苦い!!」と半分かじったものを見るとイモムシだったそうです。
お母さんは謝るかと思いきや「なんで見つけたの?(見つけなければ皆で美味しく食べられるのにという含意)」となじったそうです。
大陸で生まれたほうが良かったタイプのようです。

彼女はそれ以来ブロッコリーが嫌いになったのです。
でも、
「イモムシ食べても害はないし、農薬が少ないということだから」と、
今回の空心菜イモムシ事件をかるーく受け流せたのは
お母さんのおかげですね。