中国インディペンデント映画祭

土曜日からポレポレ東中野で始まったので見にいきました

http://www.mmjp.or.jp/pole2/

http://cifft.net/index.htm

全部で8作品ありますが、見たのは3作品でした。

『あひるを背負った少年』
 監督:応亮(イン・リャン) 2005年/100分
 東京フィルメックス審査員特別賞
 ロサンゼルス国際映画祭グランプリ
17歳の少年・徐雲は、6年も行方知れずの父親を探すため、金銭の代わりに2羽のアヒルを背負って農村から町へと出ていく。途中知り合ったヤクザや警察官の世話になり、なんとか父親の居所を見つけ出し、彼なりのやり方で父親を連れて帰ります・・・



『塵より出づる』
 監督:甘小二(ガン・シャオアル) 2007年/102分
 ロッテルダム国際映画祭出品
 釜山国際映画祭出品
主人公は敬けんなクリスチャン。肺病の夫の入院費と、9歳の娘の学費を滞納して、
退学、退院を求められ、追いつめられてゆく…
中国庶民の過酷な状況がたんたんと描かれている秀作です
わが国でも対岸の出来事でなくなりつつありますが・・


『最後の木こりたち』
 監督:干広義(ユー・グァンイー) 2007年/90分
 東京フィルメックス出品
 アムステルダムドキュメンタリー映画祭出品
黒竜江省の冬山で伐採にいそしむ男たちを描いたドキュメンタリー。
作業や生活を静かに追っているとみせておいて、
次のシーンでいきなり、(木を運ぶ)馬が死んでいたりなど、インパクトあります
邦題で最後の・・・と書いたとおりこの冬が最後の伐採になったそうです



以下の作品はまだ見ていません
ストーリーはwebからです。


『アザー・ハーフ』
 監督:応亮(イン・リャン) 2006年/111分
 東京フィルメックス審査員特別賞
 全州国際映画祭グランプリ
ストーリー:弁護士事務所で書記係として働き始めた小芬は、そこで町の人々の様々な相談事を聞いては記録に留めている。そんな彼女もまた、だらしない恋人に不安を感じていた。ある日、町で殺人事件が起こり、時を同じくして恋人が失踪してしまう。


『山清水秀―息子』
 監督:甘小二(ガン・シャオアル) 2002年/102分
 バンクーバー国際映画祭審査員特別賞
 ロッテルダム国際映画祭出品
広東省の農村で暮らす阿水には、妊娠中の妻と親代わりに育ててきた弟と妹がいた。その弟が強盗事件を起こして捕まってしまう。このままでは死刑は確実だが、2万元あれば何とか話がつくという。阿水は弟を救うために、生まれてくる子供を売ろうと考えるのだが……。



『草芥(そうかい)』
 監督:王笠人(ワン・リーレン) 2006年/99分
 ロッテルダム国際映画祭出品
 中国独立影像年度展最優秀新人賞
引越屋で働くさえない男のマーイーは、ある日娼婦のフーディエに一目惚れする。二人は次第に打ち解け、親戚に紹介するまでになるのだが、彼女の夫の出現によって淡い夢は打ち砕かれ……。
社会の底辺で生きる者たちの鬱屈した世界観が巧みに描かれている。主演はロック歌手で作家の麦子。


『馬烏甲(マー・ウージャ)』
 監督:趙曄(ヂャオ・イエ) 2006年/95分
 中国独立影像年度展グランプリ
 バンクーバー国際映画祭出品
中学生の馬烏甲は、教師の母親と病気の幼い弟の3人暮らし。素直な彼は、理不尽な母親の要求も、弟への輸血も当然のように受け入れてきた。しかし、クラスの女の子に恋をした時から、彼は自分の境遇を疎み始める。
思春期の繊細な感情を、美しい映像で綴った瑞々しい作品。

『高三』
 監督:周浩(ジョウ・ハオ) 2005年/95分
 香港国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞
 シカゴ国際ドキュメンタリー映画祭出品
福建省にあるごく普通の高校で、受験勉強に取り組む3年生のあるクラスを1年かけて追ったドキュメンタリー。熱血教師の指導のもとで懸命に勉強に励む生徒たちの姿から、一人っ子政策の歪み、貧富の格差、ネット中毒などといった現代中国の問題点が垣間見られる。

東京だけでなく大阪でも開催予定とのことです。
中国政府の検閲を受けない(=検閲で不可になったという意味ではありません。自由な表現を求めてのことです)映画で中国社会の現実が垣間見えます。

http://homepage3.nifty.com/kamakurakoka/