『花の生涯−梅蘭芳』

陳 凱歌監督、黎 明(レオン・ライ)、章 子怡(チャン・ツィイー)主演
陳 凱歌監督では、『さらば、わが愛/覇王別姫』以来の京劇をモチーフにした映画
でしたので、さっそく新宿ピカデリーへ見に行きました。

京劇を中心にしたストーリであることや、
香港スターと張芸謀が見出した大陸の女優との共演、京劇俳優と日本軍との鬩ぎあい等、
覇王別姫」(映画)との共通点も多く、
どうやって映画として進化させるのだろうと思いつつ。

主役の描き方において「覇王別姫」(映画)には及ばないかもしれません。
が、京劇の魅力は伝わってきます。特に青年期の梅蘭芳が見せる師弟対決での
「一縷麻」、レオン・ライチャン・ツィイーとの男形、女形逆共演「梅龍鎮」など
数々の劇中劇に魅了されます。このあたりはまた見たいです。

そして、その美しさに見入ってしまったのは青年時代の梅 蘭芳を演じた余 少群。
越劇俳優なんだそうです。私は男色ありませんがちょっとくらっときました(笑)

セットで使われていた吉祥大戯楼(吉祥戯院)は梅 蘭芳がよく出演していた劇場で、
王府井の金魚胡同にあり、私も90年在住時、ぶらぶらしながら見たことがあるので
すが、90年代前半の再開発で残念ながら壊されたのだそうです。

この映画、今のところ単館のみで、早く地方でも上映してくれればいいのにと思います。

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