航空保険特別料金誕生の日？
今日は「航空保険特別料金」誕生のきっかけになった日、と言ったら不謹慎でしょうか？米国同時多発テロを契機として航空保険料が大幅に引き上げられたという航空会社の都合により、「航空保険特別料金」が設定されるようになりました。管轄当局（日本では国土交通省）への許認可事項で航空券とは別に徴収されるものです。もう8年たちますが、廃止基準が「航空保険料が米国同時多発テロ事件発生前と同程度の水準に戻るまで」となっていて、まるで消費税のごとく固定化されてしまい、困ったことです。
テロがなくなれば廃止されるというなら航空会社、利用者の共通利益のように思えますが、つきつめて言えば、テロをする側ももちろんうまれついての悪党ということではありません。「ヴィヨンの妻」の「私たちは生きていさえすればいいのよ」という諦観の科白はやはり生活の小康を得、一定程度の自己実現ができているから言えることで、小康さえもない側にはそんな科白は「奴隷になれ」ということだと感じられることでしょう。
