沈まぬ太陽

3時間半の大作でしたが原作のスケールを考えるとかなり端折った感があり、大地の子のようにテレビドラマでじっくりやったほうがいいのかもしれません(そういえばラストの収斂のしかたも大地の子とそっくりでしたが)。モデルは言うまでもなくJ社。ドラマでは国民航空になっていて略称が「国航」。中国国際航空から抗議が来ないかと・・というのは冗談ですが・・。映画ではあの御巣鷹山の事故も再現されています。賃上げ、待遇改善闘争から始まって事故後の重役の権力闘争まで、国が関与する企業での人間の蠢きが美化或いは極度に醜く(忠実に再現なのか?)ですがよく表現されていると思いました。現実に進行している当該企業の状況と重ね合わせ、いわく一言でいいがたい複雑な感慨を持ちました。

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