千年の祈り

土曜日に用事の帰り、映画「千年の祈り」を観ました。
妻に先立たれて1人で北京で暮らしていた、もとロケット工学者だったという父シー(ヘンリー・オー)が、アメリカで暮らす娘イーラン(フェイ・ユー)を訪ねる、 少しぎこちない父と娘の話です。お父さん役のヘンリー・オー(表記は「翁」でしょうか?)自身の人生を投影させたようなシー氏が渋い滋味をかもし出しています。イーランはシーをやや疎んじているのですが、物語が進むにつれて、国を出てさまざまな自由を得てからも結局は父親と同じような人生を辿ることになることが示されていきます。この映画は観る側の感じ方によってさまざまな受け取り方ができますが、親子の静かな哀しみと絆が描かれている上質の映画だと私は思いました。
クレストブックスの原作は読んでなくて、というのは同じクレストブックスから出ている「睡蓮の教室」のように長いとなかなか読む時間がないかもと思っていたのですがそれは私の勝手な思い込みで・・実際は短編集のようで、読んでみようと思いました。


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