初めての花鳥魚市場 4月14日


降りる駅を一つ間違えて、バス一駅分を歩かなければならなかったが、なんと活気のあるところだ!!昔の香港バードストリート顔負け。花鳥魚市場とは、ハルビンの旧キタイスカヤ通り、現在の中央大街からバスで15分ほど揺られたところにある、ペットや草花を売る市場。ペット好き、つまり私のような鳥・熱帯魚・鉢植えに目がない人種にはたまらない、よだれダラダラのメッカである。とにかくピーちゃんの数がものすごい!!それも、すし詰め状態!インコや野生の小鳥がぎゅうぎゅう詰まっている!でも、死体も一緒だし、産んだ卵まで一緒。可哀想ととるか、笑うかは自由。それを、客がまたもや網にすし詰めにして持って帰る。
ひよこのピーピー鳴くのが愛らしくて頬ずりしていたら「お姉ちゃん、一羽5毛(7.5円)でいいからいくらでも持ってきな!」といわれたときにはもう、ほとんどダメだった。でも大人になった時を考えると。。。アヒルかウズラの雛だったら絶対買っていたけど、にわとりは鳴くからな〜日本だったら幼稚園や小学校に寄付できるけど、中国じゃ食べられちゃうしね。ちなみに、もう日本では見られなくなった色つきひよこも売られていて、子供が群がっ
ていた。そのほか、知らない鳥の種類の多いこと!カナリア、画眉鳥、鶏各種(烏骨鶏含む)、高麗雉、相思鳥、ヒバリの一種、ホロホロチョウ、などなどガンガン売られていた。安いカナリアばかり、3羽位まとめて買っている人もいた。インコや現地で捕れる小鳥は、一つがい3,40元(450〜600円)くらい。
熱帯魚も結構安くて、種類も多い。アロワナの10センチくらいのが二匹で千円くらいには、さすが中国、と驚かずにはいられなかった。ディスカスも安い!しかし売り方もさすが中国、ディスカスもアロワナも、ビニールに入れられ、店先にぶら下げられている。隣にはピラニアも、しかしやはりビニール入り。知らない人には、食い物にしか見えないだろう。小さい魚(ネオンテトラグッピーなど)は小さい瓶に入って売っている。店内にいるアジアアロワナの真っ赤なヤツは、さすがに2万元(30万円)だった。日本では見られない、立派なヤツだった。シルバーアロワナの成魚も立派で初めて見
た。犬猫も沢山売っていて、ま〜、子猫の愛らしいことと言ったらこの上なく、しかも安い!ニーニー鳴いている、真っ白で目の青い子猫がいて、これはもう、買いでしょう!と思ってあとできたら、もう売り切れていた。。。もう、猫、猫、子猫、欲しい〜欲しい〜しかし火曜日から大連にも行くし、夏は日本に帰るので、猫を飼うのは秋かな。鳥は飼うぞ〜、多分カナリア。でも中国味に欠けるので、もしかしたらヒバリみたいないい声のヤツを買うかも。または、画眉鳥にするかも。そのほか「鳩通り」もあって、ハルビン人がこんなに鳩好きとは知らなかったほど。観賞用は比較的少なく(ジャコピン種、クジャク鳩など)、レース用がほとんど。成鳥になりかかった雛は路上のすみっこや籠の上にひとまとめに置いてあって、さわれる。その群れている様子が愛らしくて、全部欲しくなった。
とにかく、籠は香港と違い、日本にある普通の金網籠と香港風、というか中国古来の木でできた丸籠と、両方売っていた。ワシの選択は、無論、後者だ。籠は鳥と一緒に買ってそのまま持って帰る予定なので、今日はその籠を置く台を買った。部屋の家具に合わせた、あか茶色の木製の台で、高さは60センチ以上あるかな?木彫りの装飾までついているのだが、これもまた安い。40元、だから600円だね。置く部分には大理石のような石がはめ込んである。ん〜、安い。しばらく台だけでは寂しいので、アスパラの鉢を買った。これはちょっと高く、おばさんと散々交渉したのだが、1元しかまからず、
14元。210円。まあ大きめだし、一番いいヤツを選んだからいいけど。その後、小玉さんと二人で豪華韓国料理店に行って、うまいものをたらふく食べた。ここのビールは冷えていて、大感激!まずビールは温いのが当たり前なのに!店の調度品も良く、つまみも沢山付いてきた。服務員の態度も最高!
知らなかったが、韓国や本格韓国料理店では、肉は店員が焼くのだ。本物のカルビ、食べたよ!骨を中心に、ぐるぐる巻きにされてでてくるのを、店員が炭焼き鉄板の上に広げる。頃良く焼き上がった端からはさみでちょうどいい大きさに切って、ボールに次々つっこんでいくの。んまかった〜
ハルビン朝鮮族の人が沢山住んでいるので、狗肉屋さんがあったり、朝鮮族御用達の地下街や家具屋さんがあったり、なんでも本格的なのだ(多分)。二人で180元。かなり奮発した。それでも一人1350円だから、まあいいだろう。たまには。大体いつもの食事は、高くても30元(450円)。
普通は、2〜3元(30〜45円)位で済ませる。肉まん2つ1元の日も多いかな。そうそう、海鮮ちぢみも美味しかったが、それもはさみで適当に切って出された。小玉さんは韓国にも行ったことがあり、カルビ・ちぢみ、いずれもそうだったという。冷えたビールを二本飲んで、ほろ酔い加減なところで切り上げ、バスで帰ってきた。今はアスパラの水揚げをしていて、鳥が来るまで台の上に載せておくつもり。そんな感じで今日は楽しく、多分今後、併せて10回くらい、花鳥魚市場には行くだろう。次はカナリア類を買うだろう。次は、熱帯魚を買うかもしれない。そうなると備品がいるので、水槽(これがまた中国風でおもしろい!みんなに見せたい!)や濾過装置、ヒーターなど買うだろう。で、水をつくって置いて、水草を買うだろう。で環境が整ったら魚を買うだろう。そのうち、パキラなど欲しくなるから買うだろう。で、夏休みが終わったら、猫を飼う。帰国してる間に、猫用品をそろえなければ!
とにかく鳥・犬・猫・魚・植物好きにはたまらない市場だよ。明日は、松花江を見に行ってくる。情報によると、今がちょうど、年に一度の、流氷を見られる時期らしい。さっき、大連に一緒に行く友達から電話があって、9時待ち合わせということになった。いい場所があるらしい。彼女は夏には北海道に帰ってしまうので、どうしてもみておきたいとのこと。
明日の夜は、小玉さんがちらし寿司とみそ汁をつくるので、大体同い年グループが各自手前料理をつくって集まる。ワシは何にしようか考えているのだが。。。あさっては、日本語科の秀傑と勉強するのだが、彼女の友達であり小玉さんの勉強相手でもある劉明の家へ行って、彼から料理を教えてもらう相談をする。中国東北地方の伝統料理を、みんなで教えてもらうの。日本と違って、女性は料理できなくて当たり前、むしろ男性の方が料理上手で、大抵結婚してから男性から料理を教わるんだって。ちなみに劉明は秀傑が好きで、小玉さんと二人は「若者はいいのう」などといって、経過をはたからのんびり傍観している。しあさって、授業が終わって夜になったら、いよいよ大連行きだ。大連から帰ってくるのは日曜日の朝だが、この日に詰め込み勉強をして、月曜から始まる中間テストに備える。結構スケジュールはタイトだ。
★ 後日談
北京の花鳥市場にもいってみたけど、やっぱハルビンの方がすごいぞ!松花江の氷はすっかり溶けていて、残念ながら流氷を見ることはできなかった。そのかわり、風の強い春のハルビン、絶好の凧揚げチャンス。鷲とツバメの二種類の凧を買い、童心にかえって風にのせる。時々来る突風が勢いよく凧を高みへ持っていく。体ごともってかれそうな強い風の力をうまく利用しながら、大空に羽ばたく大鷲へと命を吹き込むのがおもしろい。大自然と格闘しているような気がする。この日以来、凧揚げがやみつきになった。松花江は、いろいろな表情を季節にあわせて、我々を楽しませてくれる。2月に来たばかりの頃は、すべてが凍てつき、まさに厳寒という感じだった。4月は雪解けの水を豊富にたたえ、悠々とした印象だった。6月には干ばつのため川幅は1/3ほどに狭くなり、その代わり干上がった部分は一面の緑に変わる。そこへ輪投げや射的などの店がたち、川縁には遊泳用のテントが所狭しと立ち並ぶ。人々は夏を謳歌する。楽しげで、のんびりした印象を与える。9月にハルビンへ戻ったら、どんな表情を見せてくれるのか、今から楽しみにしている。
★ さらに後日談
9月になったけど、まだ松花江いってない。遠いし時間ないし。そのうち落ちついたら見に行ってみよう。

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