黒河一日旅行記 6月16日

みなさん、わたくしは無事、中国は黒河、ロシアはブラゴベシチェンスクの国境から帰ってきました。マフィアはいませんでしたのであしからず。金曜日の夜行に乗って朝着いて、一日観光してその日の夜また夜行に揺られて日曜日の朝に着くという、ちょっとハードなスケジュールでしたが、国境を満喫することが出来ました。とにかくつくまでの景色がおもしろかった!緯度的に稚内よりずっと上なので、北方ムード満点。まさにツンドラ、針葉樹林の続く森の中、キレイな小川が流れていたりして、ヒグマがサケをあさっていても、全然おかしくない風景でした。生き物地球紀行でみたような景色だな〜きっとこの中を歩いていたら、ヒグマにあって、ぶち殺されるんだろう。自然は偉大だな〜黒河駅に着く頃には、中国北方の普通の景色、つまり地平線まで続く畑プラス防風林になっちゃったんだけどね。まあ何というか、国境とはおもしろいもので、こちらでは黒竜江、向こうではアムールと呼ばれる河一つ挟んだだけで住んでいる人種、言葉、お金、自動車の標識まですべて違うのだ。当たり前だけど、まあ日本にはない光景です。河の遊覧船に乗って、双眼鏡で向こう側をのぞくと、みんな白人!ちょうどどちら側も行水の季節なので、川岸には水着の人で一杯、中国側は黄色人種なのに、ロシア側は真っ白人種。書いてある文字はすべてロシア文字だし、異国情緒満点。っていうか、気分的にはすっかり中国人なので、「向こう側はロシア人ですな〜」「そうですな〜」みたいな会話などかわし、ブラゴベシチェンスクを興味津々のぞいていました。
一応貿易拠点でもあるので、町中の建物の多くは、看板に中国語とロシア語の両方が書いてあります。「ロシア商店街」や「ロシア貿易城」などにいってみたが、マトリョーシカ以外売るものがないんか!?というくらいマトリョーシカ一色。看板もマトリョーシカで、小さいのから大きいのまで「ヒューッ」とパースペクティブにたくさん描かれていて、おもしろかった。そのほかキツネ丸ごと一匹の毛皮が沢山ぶら下がっていた。ロシア人帽子もあったな。「魚の卵」とかいてあるのでキャビアだろうと思ったら、いくらの卵でした。酒のつまみに・・・と思ったけど、一瓶600円は高い。双眼鏡もウリの一つで、バードウォッチングにいいかな、とおもってちょっといいヤツを買ってみました。(千円くらい)遊覧船に乗ったら「貸してくれ」攻撃にあって、いろんな人に試された。一人2元くらいとればよかったかな〜?留学生は貧乏なんだから。でもこの双眼鏡、もう少し安く買えたな、きっと。120元を70元に値切って買ったんだが、店員がいうには「黒河人は親切だからな、70元で手を打とう!」。もともと千円くらいの予算だったし、兄貴も感じがよかったから、「お兄さんはいい人だよ、すごい親切だよ!」といったら、感無量な感じで手を握られ、「ありがとう、ありがとう!」といわれた。その時は気分良かったのだが、考えてみると向こうは思ったより高く売れたんで、感無量だったに違いない。黒河人はあなどれないな〜ドクロ型のキーホルダーライター、ちょっとみていたら「15元」といってくる。買う気なかったから「5元ならいいよ〜ん」などといって通り過ぎる。すると「いいよ5元でも!」といって引き戻す。結局買っちゃう。中国観光先での買い物って、大体いつもこんな感じだ。衝動買い以下。でも、ホントに欲しいものの時は、こうはいかない。そこら中で売っていた太ったピーちゃん型の栓抜き、どこも15元という。よしここで一番、「5元ならいいよ〜ん」を使ってみる。数歩進んでも音沙汰がない。振り返ると「こんないいもの5元で売れるか」。どうもうまくいかない、10元で手を打っておくべきだったか。買い損ねた。
話は戻ります。朝6時半頃の黒竜江は、人のまばらな寂しげなところでしたが、遊覧船を下りる頃、4時くらいにはにぎやか具合最高潮に!泳ぐ人、甲羅干しをする人、髪の毛をシャンプーする人、洗濯する人。。。小さい頃、「近くの川は昔泳げたんだよ」、と聴いて不思議に思ったものだったが、多分まあ川幅は違うものの、きっとこんな感じだったんだろう。と、妙に納得した。生活感にあふれていて、活気があってよかった。大きな河石の上に洗濯物を広げて、木の棒でトントンたたいている。いい音だ。おじさんが河に入って、鏡を見ながら丹念にシャンプー。何年後かの汚染が気になるが、とりあえずいい景色で、うっとり。。。足がくたびれたので、みんなに交じって、足だけポチャポチャやってきました。それ以外は平々凡々な街だな〜、という印象でしたが、夕方5時を過ぎたら急に夜市が立ち始め、中央街が大変にぎやかに!まあ野菜や果物の新鮮なことといったら、ハルビンとは比べものにならない。思わず買って帰りそうになったが、ハルビンにつく頃にはしおしおになっているだろう。「はい、鶏一羽丸ごと300円〜!!」「スイカ一切れ10円〜!!」「とれとれキノコ!!」などのかけ声の実ににぎやかなこと、ちょっと住みたくなった。キュウリやキャベツが美味しそうで、みそや塩をつけてバリバリ食べたかった。ベビーカステラを売っていたので、買って食べたらホントにベビーカステラだった。ん〜、これで30円か。。。日本だと。。。500円。。。ビヤガーデンがでていたので、ヒツジ肉の串焼きとビールジョッキ、としゃれ込んだ。ジョッキ一杯、50円くらい。50円。。。日本だと。。。550円。。。日本と中国の値段の比率などを考えていたら、だんだん頭が痛くなってきた。どうも、昼間川縁で瓶ビールラッパ飲みしたのと、炎天下歩いたのが効いてきたみたい。
(長くなったので後半を月曜日に掲載します)
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