黒河一日旅行記 6月16日(後半)

急きょ具合が悪くなって、さっさと駅の待合所にいって休むことにした。お勘定を払う段になって、お店の主人に、「あんたたち青島人だろう!」といわれて、ビックリした。今まで、香港人に間違われたことはずいぶんあったが、青島ビールの青島人に間違えられたのは、初めて。こりゃビックリ。ワタシの顔は、大陸系らしい。今回もタクシーの運ちゃんとその話になって、一緒に行った加藤さんが「彼女の顔はどう?」といって後部座席に座っていたワヤシをさし、顔をまじまじと見て一言「・・・中国人にしかみえないね」。ほめてるのか???あ、余談ですが黒河のタクシーには、メーターがありません。本に書いてあったけど、ホントにそうだとは。でも大体、中国では「どこどこまでいくら?」と最初に確認するので、あってもなくてもそんなに変わらないんだけど。話は戻りますが、かと思うと、場慣れしている中国人には一発でバレる。ロシア貿易城にいったとき、すれ違いざまに「あんたら日本人だろう」といわれたときもちょっくらビックリしたよ。「なんでわかった?」といっても答えない。「日本の品を持ってるか?」と聞かれ、「この時計がそうだ」といったら、無理矢理はがそうとする。「ダメだったら」「みるだけだって」「ダメダメ」という問答の後に、「じゃあ日本円持ってるか?」と聞いてきて、加藤さんがちょうど5円持っていた。その5円と何かを取り替えようということになって、ワタシはちょっとかついでやろうと「5円は中国でまあ大体千円位するだろう」といってみたが、相手はレートを知っていた。ん〜、残念!というわけで、彼女はそれ相応のルーブルと取り替えました。
頭の痛みは酷くなる一方、さっさと寝るに限るとおもったら、くせもののおばさんがいて困った。おばさんは三人集まると大変なことになる。世界共通・・・?ベッド代わってくれ攻撃にあったかわいそうな青年は、かたくなに拒み続けていたが、1時間にもわたる集中攻撃を受け、結局代わることになった。「頭痛いからさっさと寝る」というワタシの言葉はまるで通じず、まあ大体一番下のベッドというのはソファ代わりにされるのが常であるが、人が布団かぶって寝ているのに、その上からどっかり座られて、べらべら喋り続ける。しかも、今回は場所が悪かった。トイレに行くドアと続きになっているベッドだったので、うるさいうるさい。中国人は音に関して神経がないと思われ、夜中だろうが何だろうがバッタンバッタン閉める。行きの汽車の時は、まだよかった。知識人が一緒で、彼と話していたのだが、彼はそんな中国人が大嫌い。ハルビン人でありながら、「ハルビンは永遠に田舎だよ」と吐き捨てるようにいっていた。彼にいわせると、上海でさえ「まだまだ」だそうで、香港は「まあまあ」、アメリカ、日本の先進に追いつくのはずっと先の話だそうだ。禁煙の車内で堂々とタバコを吸い、瓶ビールをラッパ飲みする中国人達を「アレみろよ、あんなだから、中国はまだまだなんだ」とイライラしながらいっていましたが、その後我々の缶ビールを発見、「キミ達も飲むの!」となかなかばつが悪かったです。しかし長距離列車でビールを飲むのは基本であり、楽しみなのだ。マナーを守るというと聞こえはいいが、先進崇拝主義者といるとちょっと疲れる。とにかくおばさん軍団とドアで、結局一晩中、寝たり起きたり。しかもクーラーなしなので暑い。まあ3階に寝ることになった加藤さんよりはよかったみたいだけど。ジーンズをはきっぱなしで寝るので、汗をかくとべっとりくっついてきて気持ち悪い。部屋について、ホッとした。やっぱり、住み慣れた部屋が一番・・・
しかし・・・一日旅行記はここまでですが。。。なんと、我々の住むここ1号楼は、工事のため、7月10日をもって引っ越さなければならなくなりました。。。この荷物をまとめて、炎天下の中3号楼と往復するのは。。。何のための工事かというと、いくつか理由がありますが、一番はインターネットを速くするためのものだそうです。まあ、ありがたいわな。通信速度24キロだし。しかしねぇ、、、段ボールにして10個分の荷物を、どうやってまとめて、運ぶか。。。一応この間の北京・天津旅行の折りにカートを買っておいてよかった。。。次は引っ越し日記かな?どうぞお楽しみに〜
★ 後日談
黒河への費用は、いくらだったかな、硬い方の寝台で150元くらいだったかな。中国北方の空は、とてつもなく澄んでいて、蒼い。特に夏。夏の黒河の、あの蒼い空。暑かったけど、その下で飲んだビールの味は、一生忘れられません。ピーちゃん型の栓抜きは、内モンゴル自治区満州里というところで、とうとう買うことができました。12元。ああ嬉しい。満州里もロシア国境にあるので貿易拠点となっていて、はりロシア市場などがありましたが、黒河の方が断然にぎやかでした。
青島人に間違われたくだりがありましたが、この間はなんと、フランス人に間違われました。といってもまさかわたしの顔が欧米風というわけでは決してないのです、買い物後、店のおばさんから「留学生?ね、ね、フランス人でしょう、ね、ね」といわれ、あまりの意外さに言葉もなく、「このおばさんは外国人を初めてみて、しかも外国人=フランス人という認識なのだ・・・」と、ただただ胸が痛んだのでした。。。
http://homepage3.nifty.com/kamakurakoka/