嗚呼満蒙開拓団

以前書いたかもしれませんが、同じ羽田澄子監督による敗戦で置き去りにされた満州移民体験者へのインタビューを軸にしたドキュメンタリーも以前見ました。
満州(現中国東北)へ行けばお米もたくさん食べられると、役場に勧誘され満州へ。しかし、すぐに敗戦。逃避行で父母、妹らを亡くす。国に騙され、死にに行ったようなものです。でも、当時1189人が移民、632人が死亡した泰阜村の、ある帰還者の生家は車も通らない山奥にあって、勧誘によるものとはいえ、広大な満州にあこがれた気持ちがわかるような気がしました。当時、村は養蚕業の壊滅で窮乏に陥っていたといいます。
きわめて私的な感想で申し訳ないのですが、国策に従うより村や家族を守る努力が大事なんだと改めて思います。今後このような悲劇を招かないように私たちは努力しないといけません。
開拓団に土地を取り上げられていた中国人が戦後、ハルビン市方正県に日本人公墓を建てています。また、泰阜村には満蒙開拓団の慰霊碑があります。