風の又三郎の世界

連休にサイクリングに行ったとき、白樺林のきれいな早坂高原に立ち寄ってさらにその先、細い道を走っていると小屋があったのでそこのおじさんに話しかけました。今は森になっているけど、少年時代は山一面草っぱらで、牛や馬が多く放牧されていたそうです。おじさんが子供時代、ふもとの小学校から遠足等で歩いて高原まで登ってきたと。柵などなく、風も強く、牛馬はときにクマにやられたり。ああ、まさに風の又三郎の世界がそこにあったんですね。数十年前、防風林を作ったことで風が強い草原に樹木がにょきにょき生えて森になってしまった、と話してくれました。こうして風の又三郎の世界が1つまた1つ消えていったのですね。人間が手を加えていくことの影響の大きさをもまざまざと感じました。
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