九寨溝・黄龍

今年の夏は雨が少なく、私たちが訪れたときには幾つかのお皿(!?)は乾い
ていた。もちろん五彩池まで行くと、写真でよくお目にかかる風景は楽しめ
たし、とてもきれいだったが…。
黄龍観光は、季節も考慮して計画した方がいい。
降雪期は当然だが、山の雪解け前の早春は水が枯れているらしい。
澄んだ水を湛えコバルト・ブルーに輝くお皿を確実に見たいのであれば、
その時期は避けるべきだ。九寨溝に比べると黄龍は風景区の面積が少ないの
で、1日あれば十分見て回れる。

夕方、山を降りたのでそのまま乗り合いタクシーに乗って松潘県川主寺に戻っ
た。黄龍から成都への直行バスがなかったからだ。
黄龍から川主寺までは1時間ほどの行程だが、天気がよければ、ヤクの放牧地
の向こうに雪を頂いた高山を眺めることができる。道中は森林限界を超した
高原のドライブとなり、3次元の世界を楽しめる。ただ、かなりの高所を
越えることになるので、降雪期は、道路が不通になることもあるかと思われる
(新聞によると、塩分を使わない環境に優しい融雪剤を用意して雪に備えて
いるそうだが…)。

私たちは川主寺で1泊することにしたが、川主寺のバス駅からは近隣の町へ
多くのバスが出ている。成都へも日に数本出ている。松潘県の古城市を見学
したい人は、17km離れた松潘県城に行けばよい。
県城にも川主寺にもたくさんの旅社・ホテルがある。
この辺りはちょっとした酒どころでもあるらしく、町の安食堂の片隅に酒甕が
置いてあった。酒香につられて一杯注文した。地酒というのはどこで飲んでも
うまいものだ。松潘県の標高が高いのか酒のアルコール度が高いのか、四両の
酒でずいぶん気持ちよくなれた。翌朝6:30のバスに乗って成都に帰った。
午後2時過ぎに成都に着くには着いたが、茶店子バスターミナル…予定外の
バスターミナルに着くハメになった。
成都には幾つかのバスターミナルがあるので、
到着駅は確認しておいたほうがいい。
(2002年のメルマガに掲載したものです)
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