9月22日(土)《山の郵便配達》上映のお知らせ(現代中国映画上映会 )

今月の定期上映会は、9月22日(土)に、山道を歩いて郵便物を配達するという
仕事を父親から引き継ぐことになった息子とその父親の郵便配達の様子を描いた感
動作《山の郵便配達》を上映します。

上映会場は文京シビックセンターの2階にあるシビックホール(小ホール)です。

この機会をお見逃しないようご覧下さい。
皆様のご来場をお待ち申し上げております。

現代中国映画上映会 gentyuei@parkcity.ne.jp
http://www1.parkcity.ne.jp/gentyuei/

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★★★第483回現代中国映画上映会(定期上映会)★★★
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●上映作品:劇映画《山の郵便配達
       1998年/瀟湘映画制作所・北京映画制作所・湖南省郵政局共同制作
       35?/カラー/ビスタサイズ/93分/日本語字幕スーパー
       原題◎那山那人那狗(Postman in the mountains)
       原作◎彭見明『那山那人那狗』
       監督◎霍建起(フォ・ヂェンチィ)
       脚本◎思蕪(スー・ウー)
       撮影◎趙鐳(ヂャオ・レイ)
       音楽◎王暁鋒(ワン・シァオフォン)
       主演◎滕汝駿(トン・ルーヂュン)、劉�惷(リゥ・イェ)
          趙秀麗(ヂャオ・シゥリー)、陳好(チェン・ハオ)
●上映日時:9月22日(土) 午後6:55上映開始(6:35開場)
●上映会場:文京シビックホール(小ホール)
          (文京区役所がある文京シビックセンター2F)
       東京メトロ丸ノ内線南北線 後楽園駅 直結
       都営地下鉄三田線大江戸線 春日駅 直結
       地図: http://www1.parkcity.ne.jp/gentyuei/civic.htm
●会 場 費:1200円(会員)、1600円(非会員)
●入 会 金:600円(一般会員、同時入会可、有効期間1年)


これは1980年代の初めの湖南省を舞台にした物語である。長年にわたり郵便配達
をしてきた父親は仕事を息子に引き継ぐことにした。山道で痛めた体を気遣って局
長が退職を勧めたのだった。その仕事は2泊3日で何十?もの山道を歩き、リュッ
クいっぱいの郵便物と新聞を配達するという激務。息子は父に同行していた犬を道
案内に出かけようとした。しかし、犬は父が一緒でないと微動だにしない。仕方な
く父も一緒に出かけることになった。母は複雑な心境で見送った。
道中で色々なことを教える父。息子の肩には重い荷物が食い込むが黙々と歩く。
最初の村が近づいてきた。犬が走り出し吼えた。それが郵便の合図だった。村では
責任者に郵便物をまとめて渡し、発送分を受け取る。父が今日で最後だと知った村
人は次へと向かう2人を総出で見送った。息子は村人の父への気持ちを理解したよ
うな気がした。
侗(トン)族地区では結婚式に招待された。一緒に踊る侗族の娘と自分の息子を見、
かつての自分と妻を重ね合わせた父親。配達途中の山道で足を痛めた娘を見つけ、
おぶって山を下り、無事送り届けたその娘が今の妻だったのだ。
翌日、一番の難所に出た。橋のない川を渡ることだった。橋まで遠回りしたら時
間がかかりすぎる。父親が足を悪くした一因がこれだ。息子は父親をおぶって川を
渡る。焚き火で冷えた体を温めながら父親は息子に郵便配達の仕事について語って
聞かせた。多くの郵便を配達しているが、自分宛の郵便を受け取ったのはたった1
回。それは妻から来た息子誕生の知らせだった、と。それを聞いた息子は初めて父
親を「父さん」と呼んだ…。

 《故郷の香り》で2003年東京国際映画祭で東京グランプリを獲得した霍建起監督
の1998年の作品である。本作が実質的デビュー作となった劉�惷はその長身と特徴あ
る声で多くの作品に出演し、今や中国映画界の中堅人気俳優としてその地位を固め
ている。

※諸般の事情によりフィルム上映は今回が最後となります。この機会をお見逃しの
 ないようご覧下さい。

※スチール写真などは次をご覧下さい。
http://www1.parkcity.ne.jp/gentyuei/future.htm

http://homepage3.nifty.com/kamakurakoka/