北京のドッグラン

(2005年のメルマガで掲載したものです)

私、「リサーチャーのたまご」は、2002年某大学ビジネススクールマーケティングコースを無事卒業し、翌年ペット用品メーカーのマーケティング部に移籍、めでたく「マーケッターのひよこ」となりました。
昨年1年間は慣れない環境と仕事に加え、生まれて初めての「犬の世話」の毎日に追われ、ストアチェックレポートも滞っていました。やっと全てが軌道に乗ってきたので、ここで試練の中国ストアチェックを決行することに・・・。

北京国都寵物公園(朝陽区地下鉄13号線北苑駅)

場所は新興マンション街の近く。地下鉄の駅が近い。
入り口で1人5元の入園料を支払う。
以前は動物園&遊園地だったようで、まだその面影や遊具の
廃墟が残っている。
路を挟んで左手には広いドッグランがある。
右手にはペットショーを開催する大きな施設があるが、今日
は特に催しものはなく建物の中は閑散としている。
中にはぺディグリーチャム(マスターフーズ)の広告がたく
さんあり、ここ中国でもペットショーのスポンサーとして君
臨しているようである。
もうすぐ日が暮れようという時間であるにもかかわらず、そ
の建物の前の芝生ではたくさんの犬の飼い主が犬を遊ばせて
いる。
大型犬がリードをせずに思いっきり走れたり、他の犬と友達
になる場所のようだ。
客層はみな裕福で自家用車で来ており、大型犬が多い。
ダルメシアンラブラドールレトリバー、シベリアンハスキ
ー、コリー、チャウチャウなど。ペキニーズポメラニアン
などもいた。オスが多い。
どの子も社交的で仲良く遊んでいる。
先に見学した「愛斯達名犬交易市場」と比べると、どの子も
幸せそうに笑っている。

飼い主のしつけを観察していると、複数の飼い主が犬をたた
いてしつけている。
犬のしつけは大きく2つに分けると、厳しく叱ってしつける
イギリス流と、とにかくほめてしつけるアメリカ流がある。
ここにいる飼い主は、どちらかというとイギリス流が主流の
ようであった。
あとで本屋でペキニーズ(北京の犬)の育て方の本を買った
が、イギリスの訳本だった。

ここはペットを飼っている人とペットが一緒に遊んで、交流
する場所なので、われわれ視察団はちょっと取り残された感
じでその場を後にした。(つづく)