桃姐・桃さんのしあわせ(A Simple Life)

60年お手伝いさんを続けてきた桃姐。当初空気のように桃姐さんに接していた、アンディラウふんする雇い主の息子ロジャーが、桃姐の老いと病気に直面してから、彼女を思いやるようになっていくさまがよく描かれています。桃さんは病気になってから養老院に自主的に入りやがてロジャーに看取られますが、養老院の人間模様を織り交ぜながら、上質なヒューマンドラマに仕上がっています。中華圏でも好調な興行だったということで、「老いと向き合う家族」がアジアでも普遍のテーマであることがうかがえます。