銀行編 補足

(内容は2002年当時)

今回はセンベンさんから「以前書いた銀行関係で重要な事実が発覚したので
割り込みお願いします!」とのことですので、以前の銀行編の続編として紹介
します。

==========銀行編 補足  ===========

以前、工商銀行のキャッシュカードは全国どこでも下ろせて便利、
と書いた事があるが、これは確かに間違っていないのだが、
最近になってすごい事実に気づいてしまった。

通帳を開設した都市以外の場所で引き出す場合はなんと、
引き出す額の1%が手数料として引かれるのだ。
思わぬところに落とし穴があったらしい。

最初の内は日曜日だから?時間外だから?と思っていたが、
どうやら曜日・時間にかかわらず一律1%のようである。
1000元で10元、1万元なら100元と、高額になると、
1%とはいえ、あなどれない額になるのだ。
一回いくら、ではなく、一律1%というのが、ちょっと気に入らない。
「預金を他所の土地で引き出して、他所の土地で使わないように」といった
ところなのだろうか。

外貨を引き出す訳でもなく、同一銀行のATMを利用しているのに
この1%の手数料はちょっと納得がいかないが、
まぁ、なにせ中国なのだ、文句を言っても始まらない。

また、「このカードは買い物にも使える」と書いたが、
買い物した場合も同様に1%の手数料が取られると思う。

余談だが、中国国内でクレジットカードを使って買い物をすると10%の
手数料が取られるというウワサである。
私は中国でクレジットカードを使って買い物をしたことがないので
事実確認はできていないが、もし本当ならすごい話である。
海外でカードを使うとレートの計算などで、実際に引き落とされる金額が
「ん?」と思うことが多々あるが、10%の手数料は取り過ぎだと思う。
そうでなくても、クレジットカードをめぐるトラブルは多いので、
中国でのクレジットカードの使用はあまりお勧めしない。

さて、銀行の話に戻るが、中国は同一銀行でも全国で
オンライン化されていないので、上海の工商銀行では、
北京で作った通帳は記帳できない。
外地で残高を照会したいときは銀行の窓口へ行き、通帳か
カードで残高照会してもらい、そこで必要な額を引き出すことになる。
私は他所の土地の銀行の窓口で、このカードを使って引き出すときも、
暗証番号プラス本人確認のために身分証明書(パスポート)の提示を
求められた。

以前、メルマガで「工商銀行のカードは便利」と絶賛?してしまったが、
うーむ、言うほど便利じゃないかも・・・と思った瞬間である。

まぁ、中国がWTOに加盟し、今後数年間で外資系銀行の人民元
取り扱い業務が都市ごとに段階的に許可される事になっているので、
これから、こういった中国資本の銀行も徐々に変わっていくことを
期待しようではないか。

                      (銀行編補足おわり)

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