携帯電話編

中国の携帯電話は貨幣価値を考えると、すごく高価な代物だと思う。
2、3年前に比べたら、それでもだいぶ安くなってきてはいるが、
こんなの今時・・・と思うようなものが、平気で1万円以上するし、
最新機種になると10万円近くするのだ。
中国製の最新型パソコンが一式購入できる金額である。
日本の水準で考えたって高いのに、中国の物価水準で考えると
えらい高い気がするのは私だけだろうか。

ちなみに韓国人は自国から携帯電話を持ってきて使用している人が多い。
闇の改造屋があると聞いたので、早速、日本から以前使っていたものを
持ってきて試してみることにした。
(両替屋といい、改造屋といい、中国では、”闇”のものがやたらと多いが、
ちっとも闇っぽくなく、堂々と営業しており、明るく健全な?イメージで
やたらとフレンドリーな人が多い)
韓国人ネットワークを駆使して、あちこち回ったが、
チップ差し込み式になっていないタイプは使えないそうで、
私が密輸?してきた日本製の携帯電話は、どれも駄目であった。
ちっっ、返す返すも残念だが、こればかりはしょうがない。

中国での携帯電話の普及率はここ数年、目覚しいものがある。
都市部で爆発的に増加しているらしい。
一番安いものでも、人によっては月収くらいするので、そうそう
購入できないのではないかと思うが、今や、大学生や高校生も
地下鉄でピコピコとメールを打っているので、そういった点では日本と変わらない
かもしれない。
こっちの学生はバイトなど、ほとんどしないが、一人っ子政策で溺愛されているの
で、親が買い与えているのだろうか。

機種は、ノキアモトローラのヨーロッパブランドや、日本ブランドでは
パナソニックソニーが中国国内で生産されている。
中国の地場ブランドに比べるとやや高めといった程度で大差はない。
ちなみに私の機種は、完全帰国が決まった友人からもらったモトローラである。
仕事上必要なので、買おうと思っていたところ、帰国が決まった友人が
まだ新しいから、とくれたので、ありがたく使っている。
ほとんど鳴らないから、無用の長物と化しているが、ないと困る代物である。
ちなみに中国の携帯電話は電話を掛ける側も受ける側も、両方通話代が取られる。
掛けた方が高く、受ける側は小額のようだが、二重取りされる仕組みになっている。
すごい不合理だと思うが、そういうシステムなのだから、
文句を言ってもしょうがない。
なんせ、ここは中国なのだ。

今は友達もほとんどいないため、携帯の日常の使用頻度はすごく低いので、
100元(1600円)のカードを買うと、3か月以上もったりしている。
通話代は一分間、市内で5円くらいで、市外で10円くらいらしいので、
電話機を購入するときはやや高額でも、ランニングコスト
かなり安いかもしれない。
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