アカシアの大連

手にしたことはあってもすべて読んだことはありませんでした。今回やっと読了。
終戦の大連で失われる故郷と未来への憂鬱、自死にあこがれを持つ「彼」が、最愛の女性と出逢い、希望を胸に引き揚げるという筋、と書いてしまうと味気ないけれど美しい文章です。
時代的なものか仏文の影響からなのか情緒的な表現が冗長と取れないこともないけど、内容には終戦前後の過酷な環境も描かれていて、時代の雰囲気を感じました。
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