最近

このカテゴリー、更新していません。本自体は読んでいますが中国関連は少なくなりました。最近もネオチャイナという本を借りてきましたがどうも内容に見当がついて気乗りしない感じです。 中国ビザ 航空券 港華

中国の大問題

商社マンとして、大使として30有余年、政財界トップから国境近くの庶民まで中国をつぶさに見つめた、まさに丹羽前大使にしか書けない本です。図書館から借りてすっ飛ばして読んでしまったのでまた読み直します。 http://homepage3.nifty.com/kamakurakoka/

中国国境熱戦の跡を歩く

新中国建国以降、国境ではいくつもの戦闘が繰り広げられましたが、本書では戦闘現場や各地の「烈士陵園」を訪ね歩き、それぞれの「熱戦」の意味を再検証しています。紀行と考証の区別もわかりやすく、その現代史と中国外交に内在する論理を知る上でもよい本…

チャイナズ スーパーバンク

まだ読書途中ですが、中国の国家開発銀行の役割や手法をアフリカなど現地取材を織り込みながら詳細に描いています。 http://homepage3.nifty.com/kamakurakoka/

完読していなかった巴金「家」。図書館で借りて、20年ぶりくらいに読んでいます。今度は完読できそうです。 旧家を舞台に伝統にがんじがらめに縛られた旧時代の終えんと新しい時代への萌芽を活写しています。中国の文学と言うとちょっと前の映画のように平…

アカシアの大連

手にしたことはあってもすべて読んだことはありませんでした。今回やっと読了。 終戦の大連で失われる故郷と未来への憂鬱、自死にあこがれを持つ「彼」が、最愛の女性と出逢い、希望を胸に引き揚げるという筋、と書いてしまうと味気ないけれど美しい文章です…

最近読んだ本

夏目漱石「行人」「三四郎」新田次郎「銀嶺の人」など。新田次郎は中学、高校と読み漁ったはずですが内容はかなり忘れています。夏目漱石も家に全集があったのですが、どうも読み飛ばしていたらしい。パソコンに頼りきりのせいか加齢のためかどうも語彙や表…

中国の強国構想

日清戦争での敗北から現在にいたるまで、中国にとって「日本」とは、常にその自画像を揺さぶる存在だったと言えます。著者は義和団事件や辛亥革命、汪兆銘や蒋介石をめぐる論争を手掛かりに、歴史認識の変遷を論じています。日中関係の対立が深化しているい…

上海 かたつむりの家

「地方出身、大卒、共働き、離れて暮らす子供ひとり・・・。 大都市上海で暮らす典型的な新世代夫婦のささやかな夢は、“かたつむりのような小さすぎる住まい”から抜け出すことだった―」(出版社webより) 中国版「家を買う物語」。翻訳された文章は軽い感じ…

さすらう者たち

イーユンリーの長編。1979年3月、一人の年若い女性が処刑された。友の無実を知るかつての同級生は、夫と幼い息子との幸せな家庭を捨て、友の名誉回復のため、抗議行動を決意する。 まだ途中ですが、著者の人間へのまなざしは鋭く、いとおしい。じっくり読も…

黄金の少年、エメラルドの少女

映画化された『千年の祈り』の原作者である中国系作家イーユンリー(李翊云)の短編集「黄金の少年、エメラルドの少女」を読みました。代理母をテーマにした「獄」など9編。表題作の「金童玉女」(Gold Boy,Emerald Girl)は原文と裏腹に?一見すると妥協し…

台湾海峡1949

台湾の運命が大きく変わった1949年を中心に据えて、いまの台湾に暮らす人々が大陸で台湾で戦場でどのような戦中戦後を過ごしていたのかを数多くの聞き取りで辿った本です。 著者が――本書は文学であって、歴史書ではない。私は信じている。文学だけが、花や果…

中国人がいつも大声で喋るのはなんでなのか?

中国人の日本語作文コンクール受賞作品集。賞者61名による、真剣に日中の将来を案じ考えた優秀な作品群が収められています。http://homepage3.nifty.com/kamakurakoka/

今夜の食事をお作りします

遅子建の短編集。表題作は学芸欄を担当する北方の地方新聞記者の話です。いま読んでいるところです。文学なのだけれど、現代の北方の生活が目に見えるようでひきこまれています。

辛亥革命と日本

アジアの近代を画策した辛亥革命に、日本はいかに関わったのか。その思想、社会的影響を精鋭の研究者が論じた本。読みごたえあります。編者が書かれている通り、歴史とは重層的で、多角的な理解が必要ですね (月曜日の日記は休みます。仕事は通常通りです)…

ふたつの故宮博物院

北京と台北に分立することになった、ふたつの故宮についてはよく知られています。 いま中台の歩み寄りが、両故宮を接近させつつあるそうです。この本では台北、北京はもちろん、中国各地や香港、シンガポール、日本などを訪ね歩き、記者らしい取材方法で故宮…

紅茶スパイ

19世紀。阿片戦争直後。茶の製法とタネを入手するため、英国から凄腕のプラントハンターが中国奥地に潜入したノンフィクション。いま読んでいます。まったくもって非合法の産業スパイですが、歴史はえてしてこんなところから始まるものですね。 http://hom…

中国旅行詠の世界

「これは紀行文ではありません。中国旅行を描き詠った先達の世界を逍遥した論集です」と著者が一言で表現している通り、正岡子規・佐佐木信綱・齋藤茂吉から近藤芳美・宮柊二・俵万智に至るまで、近代歌人による中国旅行詠の世界を、杜甫・白居易や山上憶良…

『魯迅の言葉』

三聯書店から出版された『魯迅箴言』を土台に、中日二ヶ国語で、中国と日本で同時出版されました。6つのテーマに分けて、著名な小説に加え、評論等からも選択、日本語訳も流れるような、暗誦しやすい感じで美しいと思います。座右にお勧めです http://homep…

ゾルゲ、上海ニ潜入ス

中国で初めて公刊された本格的なゾルゲ事件の研究書。1930年代、中国共産党の防諜機関、国民党の特務、ゾルゲ機関の上海を舞台とする国際情報戦の内幕を描いています。 http://homepage3.nifty.com/kamakurakoka/

「中国を知るために」

(内容紹介から引用)「書店の中国コーナーへ行くと「中国脅威論」「中国崩壊論」「中国ならずもの論」など、反中、嫌中、侮中一色であるが、いつからこのよううになってしまったのだろうか。日中国交回復前後は逆に日中友好一色だった記憶があるが、当時は…

紹興日記

「紹興日記」は、共同通信記者だった著者が還暦を迎え浙江省の紹興大学に留学、大学の授業風景から、魯迅の故郷でもある紹興の街並み、江南の各地を訪ねた印象などを綴った日記。演劇にも造詣も深く、中国で広く知られる「梁祝」と魯迅著「孔乙己」を筆者が…

「大地」と「大津波」

中国に関心がある方でパールバックの「大地」を読んだことがある人は結構多いと思います。私もだいぶ前に読みましたが、そのパールバックが日本(雲仙)滞在経験があってそのときの体験をもとに「大津波」という児童書を著していたことは知りませんでした。…

「今、中国が面白い」シリーズ最新版

日本では紹介されない中国人民日報の記事をテーマ別に翻訳し、“中国の今”を伝えています。地域発展、農村の現実、医療・福祉問題、子供の教育問題、環境問題等、中国経済成長の裏側でなにが報道されているのか、昨年一年の動向を知ることのできる一冊です。…

以前手放した本

メルマガで「蔵書?プレゼント!!」と題して読者に持っている本をプレゼントしたことがあります。2001-2002年ごろです。リストはおおよそ以下のとおりです。全部読破したわけでもなく、なかには参考にしなかったものもあって玉石混淆であることをおことわり…

ハルビンからの風

黒龍江大学で日本語教師をしていた著者がその日々を短歌や俳句で綴った記録です。著者は歌の心得がおありで著書もいくつかあるようですが、中国はおろか海外生活は初めてで、教師の経験もなかったとのこと。毎日の生活とハルピンの印象がイキイキと歌われて…

「反日」以前

「反日」以前―中国対日工作者たちの回想出版社: 文藝春秋 (2006/07) 著者;水谷 尚子日本の対中感情が良好だった時期の立役者となった中国側の人たちへ のインタビューを基礎にしています。 こういった功労者は日中双方で忘れられていますが、体制や立場が対…

「反日」解剖 歪んだ中国の「愛国」2005文藝春秋水谷 尚子著を読みました

著者を知ったのは、北京に滞在していた99年4月に北京・中央テレビの「実話実説」というトーク番組に出演していたのを視聴したのがきっかけです。 そのころ、あちこちの書店や駅のKIOSKのようなところで南京事件をめぐる裁判に絡んでいる元日本軍東史…