8月15日(水) ラサ市内観光(午前編)

「りんむう」さんの連載「あこがれの西藏行-旧友との再会」です。

横浜生まれのりんむうさんは1989年、北京の中央民族学院に留学していました。
今回初めて憧憬のチベットへ。チベット族同学「格多」との再会は果たせるの
でしょうか?きょうはラサでの初日です
(文中「り」  りんむうさん   「そ」  そーねいさん )


AM7:30起床。
今日から市内観光。ようやくチベットのシンボル、ポタラ宮が見れる。

朝食はホテルのバイキング。包子やお粥から数種類のパンなど洋食も
中華もそれなりにそろっていて、なかなかである。
特においしいのは、なんといってもヨーグルト。
シリアルと合わせたり、何種類もあるジャムを混ぜたりと楽しむ。

そ「朝食は控えめにしとこう。」
昨晩、体調を崩したそーねいは今日の観光の為にも慎重になる。
 
宿泊客は日本人と西洋人が半々位。N社の団体ツアー客などもいる。
私達のツアー仲間も、所々で朝食中。クレオパトラのおばちゃんも、
朝からメイクばっちり、おしゃれもばっちり、自分はテーブルにつき、
オジチャンがマメマメしく採ってくるおかずやフルーツを食べている。

り「ねえ・・・。あのクレオパトラのおばちゃんとオジサン、不思議
   だよね。」
そ「うん・・・。」
り「夫婦かと思ったら、名字違うし部屋も別々だし。」
そ「自己紹介で名前伺った時、イヤそうな顔しとったよね。」
り「どういう関係なんだろ??」
そ「あっちこっち旅行してるみたいだし、そういう”お友達”なんか
   ねぇ。」
り「でも昨日、腕組んで歩いてたよ。」
そ「え? そーなん・・・?」
り「???」 
そ「???」
り「あとさー、あの男の、ひとりで来ている人いるじゃん?(この時は
まだ新聞記者とは知らなかった。)」
そ「うんうん。」
り「あの人さ、なんかいっつもそーねいの側にいるよね。」
そ「そーなんよ。なんか振り向くとそこにおるんよ。びっくりする。」
り「あの人、全然しゃべらないよね。そういう性格の人なのかな?」
そ「あれはイカンよ〜。もう大人やろ。いくら人付き合いが苦手でも、
  こういう時はそれなりに他人と付き合えるようにならんと、社会
   ではやっていけんよ!」

”大人”に厳しいそーねいである。

AM9:00にロビー集合。
全員が時間前に集まり、とりあえず元気に出発。
  
いよいよ、ポタラ宮へ。
ラサ市内をバスで走る事、20分弱。

そ「ああっ!! りんむう!」
バスの窓、いっぱいに見えるポタラ宮
言葉ではなくて、涙が出てくる。

(つづく)
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