「剣門蜀道」編

(剣閣)

次に剣閣を訪れた。広元市剣閣県なのだが中国の行政区画は面積が大きく、
広元から日帰り観光するには遠すぎる。
ここでの観光の目玉、剣門関のすぐ近くにも剣門鎮という町はあるが、
宿泊施設や移動の便を考えて、私たちは、剣閣県城に宿をとることにした。
広元から剣閣へは、この時はまだ108号線をバスで移動するのが一般的であった。
途中、剣門関を通るがその付近は険しい山道となるので2時間以上かかった
(2002年秋現在)。
しかし、どうやら2002年末にはすでに高速公路が開通しているようなので、
移動もずっと楽になっているはずだ。
ただし、剣門関脇を通らなくなるので景観を楽しむことはできなくなる。
もっとも、ここまで来る観光客は剣門関がお目当てだろうから、
どのみち翌日には同じ景色を見ることになるのだけれど…
剣閣から剣門関へは30〜40分くらいで交通の便は良い。
108号線を広元方向に向かうローカルバスはたいてい通るだろうから、
剣門関で降りることを告げて乗り込むだけである(高速道路開通後は、
直達の剣門関を通らないバスもできているだろうから気をつけた方がいいかも)。

 剣閣の宿は、渉外飯店の剣州賓館、たぶん剣州賓館と同じ経営の蜀北賓館(渉外
ではないが「外国人臨時住宿登記表」を用意してくれる)など汽車站の近くにあって
見つけやすい。
町も小さいし、汽車站付近には他にも安宿があって宿屋探しには苦労しない。
(つづく)