8月15日(水) ラサ市内観光(午前編)


バスはそのままポタラ宮の入り口へと並ぶ。
13階建てのポタラ宮。上から入場する為、みなバスや車で駐車場まで
登るのだが、ここでまずひと騒動。

登り道は、すれ違いが出来ない位の狭い道。しかも入り口もその広さ。
何台かを入れて上の駐車場まで登らせ、乗客を降ろし、Uターンして
戻ってきた車が全部出たら次の数台を入れる、というやり方。
その為に入り口に”殺到”する観光バスや車の攻防はすさまじい。
一番外側に並んでしまった私達のバスは、出てくる車に道を阻まれて
中に入れない。
後から来た、隣の列に並んでいる西洋人達を乗せたバスに次々と追い抜か
され、みな唖然。

入り口には一応、係員がいるのだが、死んだ魚のような目をした生気
のない若者と、妙に目をギラギラとさせた、殺気だったじいちゃん
という、いかにも理屈の通らなさそうな顔ぶれ。
始めのうちは「さすが中国。」「並べよな〜」なんて言っていた私達も、
20分経ち、30分経ちするといい加減イライラしてくる。
神戸から参加の奥さん、さすがにこの無秩序状態に驚いたらしく、
「うわ〜、また抜かされた。ちょっと、信じられへん!」
と御立腹の様子。
ガイドさんもいよいよ我慢しきれなくなり、まずは色白茶髪の候さんが
バスの窓から係員のおにいちゃんに文句を言い出す。

係員の兄ちゃん、聞こえてんだか聞こえないふりしてんだが、反応ナシ。
腹を立てた候さん、バスのドアをガーッと開けて飛び降り、腰に手をあて
あごを上に向けて兄ちゃんに喰ってかかる。
り「おお〜!そーねい!ケンカだ、ケンカ始めた!いけ〜っ!!!」
そ「ちょ、ちょっと、写真撮らな・・・。」

相手の顔に指をつきつけ、まくしたてる候さん。
ボーっとした顔で立ち尽くす兄ちゃん。
そこへ思わぬ助っ人参戦。ギラギラ目のじいちゃんがものすごいオーバー
アクションで怒鳴りこんで来る。
候さん劣勢と見るや、ようやく成都からついてきているガイド、偉さんが
バスを飛び降りてこちらも助っ人参上である。
例の如く、周囲はヤジ馬の人だかり。

しかしこれが悪かった。このケンカで係員の心証を思いっきり悪くして
しまった私達。その後、係員達がわざと私達のバスの前に立ちふさがる
などのイジワルをされて、結局50分、待たされる。

ようやく前を開けてもらえ、上の駐車場へ。そこからも急な登り坂を
えっちらおっちら登ってようやく到着。

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