休日編

今年の夏、”こんな、無為な生活ではいけない”と一念発起し、知り合いの
中国人の女の子に連れられて、近所の公園に剣舞を習いにいくことにした。
土日に朝6時起床、7時から9時まで公園で、中国人の子供やお年寄りに混じって
拳法やら剣舞を学ぶのである。
一日目の朝、ジャージにスニーカーで、張り切って出かけて行くが、
慣れない早起きで死ぬほど眠い。
その女の子との待ち合わせに遅れそうだったので、タクシーで公園に向かう。
運動不足解消のため・・・なのに、タクシーで乗り付けてどうするっっと
思いながらも、朝っぱらから公園まで30分歩く気力はない。
開かない目をこすりながら、準備体操をして、さっそく基本形を学ぶ。
が、身体がすっかり硬くなっていて、足もまともに上がらないのだ。
そんなんじゃ、何も学べないぞ、と、私一人だけ別のところで隔離されて、
ストレッチの練習をさせられる。
居残りで宿題をさせられている気分で、つまらなそうにストレッチを
やっていたせいか、しばらくすると先生がやってきて、
ゴイゴイと背中を押してくれた。
これがまた、痛いのなんの・・・足全体が攣りそうである。
先生、痛いよぉー、と訴えると、こんなこともできなくて、剣舞が学べるか〜、と
スパルタなお言葉。
そんなこと、言われても急に軟体動物になれるハズもない。
私は剣舞を学んで国体に出たいわけでも、先生になりたい訳でもないのだ。
ただ運動不足の解消のために、ちょっと楽しみながら学べたらいいなぁ、
なんて甘い考えで来てしまったので、ストレッチだけでギブアップ状態である。
家に帰ったらグッタリで、結局その日は二度寝をしてしまい起きたら午後だった。
うーむ、早起きが裏目に出てしまったらしい。

そして翌日は全身筋肉痛で、起き上がるのもツラかった。
どうやら日ごろの運動不足がたたっているようだ。
しかし、また明日・・・と言ってしまっただけに、行かない訳にもいかない。
再びタクシーで乗りつけ、ストレッチから始めるが、全身筋肉痛なだけに、
もともと硬い身体が更に硬くなっていて、その日は拷問状態であった。

土日に慣れない早起きをして、早朝からヘビーな運動をした翌週は、
身体は痛い、疲れは取れない、集中力ゼロ、で散々であった。
疲れた身体を引きずってアンマに行ったら、「えらく凝ってるぞ、
何をしたんだ・・・」と驚かれたので、剣舞を始めたの・・・、といったら、
(踊るほうの)バレーにしろ、痩せるぞ〜!と勧められる。
どうやら、ダイエット目的だと思われたらしい。
うーむ、複雑な気分である。
                    (休日編つづく)

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