1月25日(土)劇映画《地雷戦》上映のお知らせ(現代中国映画上映会)

次回の定期上映会は、1月25日(土)に、抗日戦争時代に地雷を使ったゲリラ戦
で闘う人々を描いた文革前の作品《地雷戦》を上映します。

本作は映画フィルムの貴重さをよく理解しない原所有者が廃棄する直前に救い出さ
れたもので、状態があまりよくないため再上映はできません。この機会をお見逃し
なくご覧下さい。

上映会場は文京シビックセンターの2階にあるシビックホール(小ホール)です。
皆様のご来場をお待ち申し上げております。

現代中国映画上映会 gentyuei@parkcity.ne.jp
http://www1.parkcity.ne.jp/gentyuei/

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★★★第498回現代中国映画上映会(定期上映会)★★★
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●上映作品:劇映画《地雷戦》
       1962年/八一映画制作所/白黒/ビスタサイズ/16mm/76分
       日本語字幕スーパー
       原題◎地雷戦
       言語◎標準中国語
       監督◎唐英奇(タン・インチー)、徐達(シュィ・ダー)
          呉健海(ウー・ヂエンハイ)
       脚本◎柳其輝(リゥ・チーホィ)、屈鴻超(チュィ・ホンチャオ)
          陳广生(チェン・グァンシェン)
       撮影◎鄭治国(ヂェン・ヂーグォ)、柴森(チャイ・セン)
       美術◎麦一(マイ・イー)
       録音◎侯申康(ホウ・シェンカン)
       主演◎白大鈞(バイ・ダーヂュィン)、趙長瑞(ヂャオ・チャンルイ)
          呉健海(ウー・ヂエンハイ)、張杰(ヂャン・ヂエ)
          張漢蔭(ヂャン・ハンイン)、魯在蘊(ルー・ザイユィン)
          田芝侠(ティェン・ヂーシア)、楊雅琴(ヤン・ヤーチン)
          董元夫(ドン・ユェンフー)、徐福昌(シュィ・フーチャン)
          隋鴻祺(スイ・ホンチー)、林華亭(リン・ホァティン)
          牟長令(ムー・チャンリン)、王玉堯(ワン・ユィヤオ)
●上映日時:1月25日(土) 午後6:55上映開始(開場は6:35)
●上映会場:文京シビックホール(小ホール)
          (文京区役所がある文京シビックセンター2F)
       東京メトロ丸ノ内線南北線 後楽園駅 直結
       都営地下鉄三田線大江戸線 春日駅 直結
       地図: http://www1.parkcity.ne.jp/gentyuei/civic.htm
●会 場 費:1200円(会員)、1600円(非会員)
●入 会 金:600円(一般会員、同時入会可、有効期間1年)


 抗日戦争時期(1937-1945)の山東省東部地域。この地に侵攻した日本軍は黄(ホァ
ン)村を占領し陣地を築いた。隣の趙家庄(ヂャオヂアヂュァン)の村人たちは山に
逃げ、村は空っぽになった。日本軍が重装備なのに対し、村人の武器は手刀だけ。
普通なら勝ち目はなかった。しかし、この地に赴任した八路軍の雷(レイ)連長は村
人に諭した。それぞれの村は団結し、武器を持って闘争を堅持すれば自分の村を守
れる、そうすれば最後には敵を追い出せる、と。
近郷の村々は民兵防衛組織を結成し、日本軍の動向を探った。その動きを察知し
て先回りし、道に地雷を埋設するのだ。巧妙な偽装も忘れなかった。地雷は多くの
日本軍を倒すことはできなかったが、攪乱させることはできた。敵がひるんだ隙に
武器を奪い次の攻撃に使うのだ。それを繰り返せば次第に武器が整ってくる。
地雷にも爆薬にも限りがある。しかし、自分たちで地雷を作り、爆薬を調合すれ
ばその問題は解決される。民兵たちは自ら地雷の製作を始めた。さらに地雷の埋設
方法にも工夫を凝らし、より効果的な方法を編み出した。
日本軍は地雷探査部隊を繰り出し次々に地雷を爆破してしまう。そんな日本軍に
民兵たちは臨機応変の遊撃戦法で対抗する。しかし、日本軍は麦を収穫中の村人
たちを捕虜にし、行軍の先頭を歩かせ地雷を踏ませて強行突破しようとする。八路
軍の支援を受けた民兵たちは、村人たちを取り戻し日本軍を撃破するため総攻撃に
出るのだった…。

本作は、劇映画の形式をとりながら、広範な一般大衆に対し“地雷戦”のやり方
を周知するために作られた一種の“教育映画”である。文化大革命中はごく一部の
作品を除いて劇映画の上映が禁止されたが、その時期でも上映が可能だった数少な
い作品の一つとして知られる。
毛沢東が唱えた“人民戦争”の概念を強く反映し、人民自らが武器を持ちゲリラ
戦で敵と戦う方法を周知するために作られたいくつかの作品の一つで、一般の娯楽
映画と違い巻頭に“教学片”という表記が見られる。本作では、地雷の設置方法な
どを細かく実演し、人民自らが武器を持って敵を打ち破る方法を教えている。

今回上映するフィルムは廃棄直前に救い出されたもので、状態があまりよくない
ため再上映は不可能です。この機会にぜひご覧下さい。

※スチール写真などは次をご覧下さい。
http://www1.parkcity.ne.jp/gentyuei/future.htm

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