番外編 オヤジ魯国を行く

(孔林)
 孔林は、孔廟・孔府から少し離れた街の北側にある。
孔府大門の前辺りでぶらぶらしていると輪タクの兄ちゃんが「孔林へ行くのか?」
と声を掛けてくるだろう。
適度な速度とひらけた視界が心地よいので、輪タクに乗るのも楽しい。
ただ、ボラれないように気をつけたほうがいい。馬車・1路のバスでも行けるし、
歩いても30分ほどだ。
孔廟・孔府から孔林へ向かう道筋にも見所はたくさんある。
まず、最初に現れるのは鼓楼門である。次に右手に顔廟の西側の石坊、正面に旧城
の北門である延恩門が現れる。旧城をぐるりと取り囲む城壁と堀は、現在第二期の
改修作業中である。
ここから北側の道路は中央に孔林の墓道が敷かれており、並木が植えられている。
しばらく行くとその墓道に大きな石坊が見えてくる。万古長春坊である。
次に見える牌坊は、至聖林坊で孔林の大門だ。
 孔林は木々が多くのんびり散策するにはもってこいの場所だ。
単に木の数が多いだけではない。その種類がとても多いらしい。
なるほど注意してみると、そんな気もする。伝えるところによると、
孔子の弟子が各々自分の故郷から木を取り寄せて植えたので種類が多いという。
                               (つづく)



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