8月15日(水) ラサ市内観光(午後編)

りんむうさんは1989年、北京の中央民族学院に留学していました。
今回初めて憧憬のチベットへ。
チベット族同学「格多」とも再会でき、チベット観光は続きます

(文中「り」  りんむうさん   「そ」  そーねいさん)
    

ここでは五体投地をする人々を見る事ができる。

門の前で、老いも若きも、男も女も一心に祈る姿に感動する・・・、と
思っていた。 来る前までは・・・。
しかし、本当の事を言うと、高山病のせいかただでさえボーっと
しっぱなしの頭に、午前中、格多とのあまりにも感動的な再会を果たした
私には、もう何を見てもあのレベルまで感情が盛り上がらない。
とはいえ、やはり目の前で見る五体投地は、何か迫りくるものがある。

すると突然オジサンが、見よう見真似で五体投地を始めた。
まわりのチベット人達に笑われるオジサン。しかし好意的な笑いである。

り「おっさん、おっさん、あんたチアノーゼ出てるのに、そんな事し
て・・・。」
思わずツッコミを入れたくなる。
案の定、唇は真っ青。肩で息をしながら満足気。
私達の厳粛な気持ちを、見事に掻き消してくれる。

ここにはガイドブックなどによく紹介されている、マニ車の列がある。
チベットに行ったら、廻せるマニ車は全部廻してやろう!という目標を
たててきた私。 早速、入り口にある大きなものから、中の回廊にずっと
続いているマニ車を廻し始める。

皆、バターを持ちながら巡礼するせいか、とってもベタベタしているが、
あくまでも「これは手垢ではなく、バターだ。」と自分に言い聞かせ、
尚かつ、「頼んだよ!!!」と歴代ダライ・ラマも思わず困惑するような
祈りをささげる。

一体、どこまで続くのか、マニ車は以外に重い。
息もきれ、腕が筋肉痛になりそうな所で終了。
果たして、私は何回、お経を唱えた事になるのだろう??

屋上へと出る。
右手にはポタラ宮。 いまだに現実感がない。


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