8月15日(水) ラサ市内観光(午後編)
しばらく休憩した後、夕食へと向かう。
今日の夕食は”やっと”チベット名物料理。
しかも、民族舞踊を見ながらの食事。私達の期待は一気に膨らむ。
場所はジョカン寺のちょうど真裏。ジョカン寺をぐるりと取り囲むように
できた、ラサ一番の繁華街、八角街(バルコル)を散策しながらレストラン
へと向かう。
通りには隙間なく仏具、装飾品、民族衣装などを売る出店が並ぶ。
その中を、マニ車を廻しながら歩く民族衣装の人々。
男性は、帽子が素敵。ピアスなどもおしゃれである。
女性はなんといっても、三つ編みの素晴らしい事。
髪にたくさんのトルコ石やサンゴを編み混んで、ピアスやベルトなども
とっても可愛らしい。
ここで私は「髪を伸ばそう。」と決心する。
夕食には、まだ1時間程時間があるというので、自由行動となる。
チベット族の可愛いピアスに思いっきり触発されて、どうしてもピアス
が買いたい私。一方、CDや本に興味津々のそーねい。自然、別行動となる。
さんざん土産物屋でピアスを物色した後、どうしても”お高い”ような
気がして、外ならお手頃価格のものがあるのではと、ひとり、フラフラと
バルコルを歩きだす。
(そうだ、民族衣装買わなきゃ。さっき見た、悟りを開いた目の絵が刺繍
されているポシェット、欲しいな・・・。あれ持ってたら、一発で
チベット好きってばれるよね。ピアスも欲しいけどペンダントヘッド
も可愛いんだよね。大きい金鋼杵、欲しいんだけど、持ってて
どうすんだって気もするし・・・。)
などど、酸欠の頭でとりとめもなく考える。
まずは民族衣装屋へ。
ブラウス、ワンピース、エプロン一揃いで約300元前後。
「高いな・・・。」
今思うと、全然平気!!なんて思っていたが、結局 高山病にやられて
いたのだろう。
1元=15円の今では、300元なんてたいした値段ではない。
それを、何を勘違いしたのか12年前の自分達が留学していた頃の換算レート
で計算してしまっていた私。
買う決心がつかず、またフラフラと店を出る。
ポシェットを売っている露店では、15元という値段も高いような気がした
のと、
「もっといいのがあるかもしれない。」
と、買わずに他の店を見て廻る。
しかし、私は中国で買い物する時の鉄則、”見つけた時に買わないと、
次、来た時はもうないと思え”をすっかり忘れていた。
結局、気に入った物がなく、もとの店に戻った時には、すでにそこは閉門。
判断力をも鈍らせる高山病、恐るべし。
(つづく)