シリーズ 目的別!携帯の選び方

■国際ローミングという仕組みをもっとよく知ること


日頃使っている090や080の携帯が、海外でもそのまま使えるのは非常に
便利で有り難い話だ。このサービスが登場する以前は、面倒なレンタル
を利用したり、現地で手配したりと非常に面倒だった。

これを解決するのが携帯電話の「国際ローミング」という仕組みだ。

簡単に表現すると、自分の携帯が海外でもそのままの番号で使えるよう
になること。最近なら「シームレス」といった方が良いかもしれない。

今回のテーマは「国際ローミング」、この仕組みは便利で非常に有り難
い反面、これが諸刃の剣であることにも是非注目して頂きたい。

年明けの新聞記事や国際生活センターからのリリースで、国際ローミン
グで思わぬ高額料金の請求があったとか、この手の情報はかなり出回っ
ているので、ご存じの方も多いと思うが、中国に限らず日本の携帯を海
外で使う際の「国際ローミング」という仕組みをもっとよく理解してお
く必要がある。

http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20060110_2.html

http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0601/11/news092.html

我々の常識では、電話を受けた場合には料金はかからない。固定電話で
も携帯電話も無料だ。だが、海外で携帯を使う場合、この感覚でいる
と大ケガをしてしまう。

携帯電話会社のパンフレットやカタログ、ウェッブサイトなどで調べれ
ば直ぐに判るが、ボーダフォンauなど日本の携帯を中国(海外)で使
う場合、着信料がかかる。そう、電話を受けた方にも課金される点だ。
しかもその額が半端な額ではない。

例えば、ボーダフォンを中国で使い、電話を受けた場合、1分70円の通
話料がかかる。auのグローバルパスポートなら180円だ。5円や10円の話
なら、フフ〜ンと受け流せるだろうが、そうでもない。

あなたが日頃携帯で話す通話時間は、何分位だろうか?長電話する人も
いるだろうし、パッパっと用件だけ済ませる人もいるだろう。

日本で10分話しても無料なのが、中国で使うとボーダフォンの場合700
円(auグローバルパスポートの場合1800円)、20分話してゼロ円なのが
中国では1400円(auグローバルパスポートの場合3600円)かかる。

パッパッと済ませる人も実は安心ではない。実は分単位の課金なので仮
に1秒でも1分の通話と同じ料金(ボーダフォンの場合は70円、auグロー
バルパスポートの場合180円)がかかる。

緊急用或いはお守りで持って行って、結果使わなかったなら、それはそ
れでハッピーだ。だが、恐ろしいのは海外に出掛けていることを知らな
い友人や取引先から、バンバン電話がかかってきて、一瞬海外にいるこ
とを忘れ長話をしてしまった時だ。翌月の請求額が幾らになっているの
か、中身を見た瞬間、震えが来たり目眩に襲われるかも知れない。

勿論、あえて日本の携帯番号を持って行く人もいる。それは主に仕事な
どで、商売上どうしても日本にいるお客さんからの電話を受ける必要が
有るケースだ。

中国に持って行く携帯は日本の番号のままなので、相手は普通に090や
080の携帯宛に電話をかけるだけでイイ。つまり相手は国際通話をする
必要が無い。この様に十分理解してあえて使うなら便利だし、何も問題
はないだろう。

そして、日本の携帯を中国で使う場合、もう一つ大事なポイントがある。

それは次回


参考リンク(リンク切れなのでURLは省略)
auグローバルパスポートの通話料
ボーダフォンの通話料
(2005年ごろの内容です)

http://homepage3.nifty.com/kamakurakoka/