中国の車市場編

(注:2002年ごろの内容です)
しかし、一般的な中国人にとって、マイカーはまだまだ
非常に高価なものであり、保有率も北京・上海クラスの大都市でも
2%とか、その程度である。
以前、何かの記事で読んだのだが、中国の銀行預金の90%が
5%だか10%の一部お金持ちによるもの・・・だという。
つまり、ごく一部のお金持ちに富が集中しているのだ。
確かに、現在、中国の貧富の差はすごく顕著になっているため、
この統計もアナガチ嘘ではないように思う。
実際、超〜高級マンションなみに高額な、何千万円もするような輸入高級車が
ガンガンと飛ぶように売れているのだ。
日本の100円ショップ人気のあおりで?広州の方では、
100円ショップ成金が、100円ショップ御殿を建ててBMWやベンツを
ガンガンと購入している、といったニュースも見た。

脱線するが、100円ショップ用の商品の横流れ品を見かけることも多い。
規格外の製品(だと思う)が、10元ほどで売られている。
北京には100円ショップならぬ10元ショップなどもあり、
”いかにも横流れ”といった製品が、
日本語のタグのついたまま売られているのだ。
日本で100円で売られているものの規格外製品が、
中国で150円で売られているのは、いまいち納得が行かないが、
たとえ規格外であっても、輸出用の製品は物が良いので、
つい買ってしまう。
しかし帰国して100円ショップで同じ商品を見かけると、
さすがにちょっと悔しいので、見なかったことにするが。

さて、話を戻そう。
そんな100円ショップ成金や、お金持ちはごく一部であって、
大学院卒のエリートの上海や北京の月給が5〜6万円だとすると、
年収で、中国で最廉価の国産車が約4万元(約60万円)が
買えるかどうか、といったところ。
大多数の低収入層には、それも数年分の年収に値するので、
まさに”夢のマイカー”なのである。

                         (つづく)
http://homepage3.nifty.com/kamakurakoka/