8月16日(木)市内及び郊外観光

3日目の観光。まずはダライ・ラマ離宮、ノルブリンカへと向かう。
朝早かったせいか他に観光客もおらず、ゆっくりのんびりと見て廻れる。

ここは、ダライ・ラマ14世チベットを脱出する直前まで生活していた場所。
建物の中の時計は、ダライ・ラマがラサを離れた時間、9:00を指したまま
時を止めている。

感動。

チベット人の心の寄り所であるダライ・ラマのいないラサは、その時から
時を止め、たとえどんなに中国・共産党政府が解放を叫び、祝しても、
逆に時間と人々を束縛してしまったのである。

中を簡単に見て廻り、次の観光地、デプン寺へと向かう。

デプン寺は中心街から離れた、山の中腹にへばりつくように建てられた
僧院で、巨大なタンカ(仏画)を虫干しの為に山の斜面に広げ御開帳する、
夏の祭、ショトン祭でも有名。

参道は全て階段と登り道。
全員でゼーゼー、ハーハーいいながらゆっくりゆっくり登っていく。

しかしこの僧院、乞食の多いこと・・・。
施しの精神があるので、乞食もそれなりに生きていけるのだ。
観光客がくると、小さい子供をけしかけ物乞いさせる。
素晴らしい声でお経を読む少年もいる。

でも、何かが間違ってないだろうか??
生まれたばかりの赤ちゃんを抱いた女性。
その回りには老婆と数人の子供達。
(ひょっとして、兄弟か??)
少し離れた所に座り、様子を伺っている夫とおぼしき男性。
(貧しいなら、子供作るなよ!!)

仕方のない事なのかもしれない。
日本人のお前には分からない、と言われるかもしれない。
でも私は、旅行中にこうして子供達が物乞いしているのに出会う度、
大人の身勝手を思い知らされる。

子供は親を選べない。
昔、友人が言った言葉、
「私達はたまたま日本で、日本人として生まれきたから今こうしていられる
けれど、もし、別の場所で、別の親の元で生まれていたら、毎日が、生きる
事すら闘いだったかもしれない。」
この言葉を思い出してしまう。
(けど、当の本人は全く覚えてないらしい・・・。)
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