ハルピン極寒編

松花江周辺 その1

中央大街を北に向かって歩くと松花江に面したスターリン公園に着く。
この公園は、夏は河を眺めながら木陰で涼をとるのにいいし、冬は氷
の彫刻が飾られ観光客の目を楽しませてくれる。

実はハルピンに着いたその日、中央大街からスターリン公園まで散歩し
たが、その間、あまりの寒さに途中2度ほど、百貨店など暖房の効いた
所に避難してしまった。
寒さを吹き飛ばすほどのハイテンションで意気揚々と出発したものの、
初日はやはり寒かった。
もっとも、数日後には徐々に寒さに慣れて来るのと同時に、防寒対策に
長けてきたのか、上手に寒さと付き合えるようになったのだが…。

すこし、我々なりの防寒対策について書こうと思う。

ハルピンは寒いには寒いが、ただ、しっかり着込んでいれば風にでも当
たらない限り、恐れるほどではない。
目以外はできるだけ隠すようにするのがいい。マフラーをくるりと顔に
巻いて耳・顔を隠す、これがハルピン風? 帽子とマフラー、手袋はこ
こでは必需品のようだ。
ガイドブックには「汗をかいた手で不用意に何でもかんでも触ってはい
けない!」と書いてあった。
冗談ではなく、くっついてしまうからだ。
子供の頃、氷を唇にくっつけて面白がっていたが、−20℃の中で手が
街灯やなんかにくっついて外せなくなってしまったら、笑い事ではない。
他には、靴底がどれだけ厚いかも、防寒の大きなポイントのようだ。

寒さは、しんしんと地面から伝わってくるので、スニーカー程度のもの
だと指先の感覚はすぐになくなってしまう。
スターリン公園周辺には、観光客用にさまざまな防寒グッズが売られて
いるが、やはり、帽子と靴がたくさん並んでいた。
また、マスクをしている人をよく見かけた(SARSによって中国人の生活
に大量のマスクが持ち込まれた影響かもしれない、とも思うのだが!?)
が、これが、思いのほか暖かい。

というわけで、要するに、できるだけ外気に触れないようにするのがよ
い。

しかし、実際には、地元の人達の防寒対策はそんな小手先だけの物では
ない。
百貨店をのぞいてみれば一目瞭然だ。
特に内衣(下着)売り場は、一見の価値あり。
(ババ)シャツにせよ、ズボン下にせよ、売っている下着はどれも日本
ではお目にかかれないほど、暖かそうだ。
値段も素材もデザインもとにかく種類が豊富で、選り取り見どり。
ハルピンでは必需品だけあって、値段と品質を考えるとかなりお買い得
である。
ここで通用する下着を買っておけば、日本の冬は何ら寒くないはずだ。
自分用の土産にもなるし、ひとセット買ってそのまま防寒具として着用
するのが、もっとも賢明な方法だろう。
他に、靴売り場や上着売り場も、同じく防寒用に最適なものが手ごろな
値段でたくさん並んでいるので、現地調達にはことかかない。

http://homepage3.nifty.com/kamakurakoka/
中国ビザ 航空券 港華